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第105話

Author: レイシ大好き
京弥の細やかな気遣いを感じるたびに、心が揺れないわけがなかった。

だが——紗雪の脳裏には、彼のメモ帳と「初恋」の存在が浮かぶ。

途端に、理由もなく気分が沈んでいく。

この感情がどこから来るのか、自分でも分からない。

彼女は、かつて胸の奥にひっそりと秘めていた淡い恋心を思い出した。

それは決して口にすることのない、誰にも知られない想いだった。

京弥は視線を落とし、彼女の髪を静かに見つめる。

まるで、貴重な宝物に触れるかのように、慎重で優しい手つきだった。

契約額が何百億にも及ぶプロジェクトをまとめる彼の手が、今こうして紗雪の髪を乾かしている。

匠が見たら、きっと「お天道様が西から昇りそうだ」と冗談を言うに違いない。

ようやく髪が乾いた頃には、紗雪の心の整理もついていた。

何があっても、今の京弥は彼女の「夫」だ。

彼があまりにも分別を欠くようなことをしない限り、紗雪は彼と他の人の関係には干渉しない。

だが、最低限の体面だけは守ってもらう必要がある。

そう考えていた時、ふと疑問が湧いてきた。

「そういえば......どうやって私を見つけたの?」

あの男たちに囲
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