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第351話

Author: レイシ大好き
もし彼がさっき外でこの一部始終を聞いていなかったら、紗雪は一体いつまでいじめられ続けていたのだろうか?

言い換えるなら、自分はいつまで隠されたままだったのだろうか?

その場面を思い浮かべるだけで、京弥は胸が苦しくなった。

何しろ伊澄は彼についてきて、幼い頃から共に育った存在だった。

ずっと「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と呼びながら後ろをついてきていた。

彼にとっても、彼女は本当に妹のような存在で、可愛がってきた。

だが、いつからか、その感情は歪み始めていた。

あるいは、変わってしまったのは自分だけではないのかもしれない。

京弥は眉をひそめ、その表情はますます険しくなっていった。

その様子が視界の端に映った伊澄は、心の底から恐怖を覚えた。

伊澄は思わず手を伸ばし、紗雪の服の裾を掴もうとしたが、紗雪は素早く身を引いた。

紗雪は一切の迷いなく、目の前の伊澄を蔑む目で見つめた。

「なに、今さら怖くなったの?」

伊澄は涙を流しながら首を振った。

「違うます、お義姉さん!さっきのことは誤解です!本当に......本当に冗談のつもりだったんです。言ってたことも、全然知りません
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