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第50話

Author: レイシ大好き
何日かが過ぎても、加津也の消息はまったくなかった。

聞いた話では、彼は一時的に拘留されており、数日経たなければ釈放の可能性はないらしい。

紗雪の生活は、次第に落ち着きを取り戻していった。

ただ、京弥は相変わらず忙しく、ほとんど顔を合わせることがなかった。

心の中に引っかかるものがあり、彼女の気もどこか上の空だった。

そうして日々が過ぎていき、

やがて、誕生日パーティーの当日が訪れた。

「椎名奥様、今日は少し片付けなきゃならない用事があって、パーティーには遅れて行くかもしれない」

出かける前、京弥はそう言い残した。

その言葉に、紗雪は口を開きかけたものの、結局何も言えずに飲み込んだ。

思い返したのは、緒莉からのメッセージ。

その内容を思うと、彼女の顔色は少し沈み、無意識に拳を握りしめた。

だが最後には、何も言わずにそのまま黙り込む。

きっと、京弥はかつての初恋と会うために忙しいのだろう。

この状況でわざわざ何か言っても、ただの迷惑になるだけだ。

そう考えて、紗雪は眉をひそめながら、黙って男の背中を見送った。

けれども、なぜか胸の奥にぽっかりと穴が空いたよう
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