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第65話

Author: レイシ大好き
視線の端に、紗雪は見覚えのある服の端を捉えた。

加津也だ。

まだ帰っていなかったのか?

紗雪に気づかれたことを察すると、彼の目には憎悪の色がさらに濃くなり、隅から飛び出して二人の前へと歩み寄ってきた。

紗雪の唇が冷笑を刻む。

「これはこれは。さっき会場で尻尾を巻いて逃げた西山さんじゃない?」

「クソ女が、調子に乗るなよ!」

加津也は憎々しげに隣の京弥を睨みつける。

再び彼と向かい合うと、その圧倒的な雰囲気に息を呑む。

心の中で驚きつつも、歯を食いしばりながら言葉を続けた。

「たかがヒモを捕まえたくらいで、西山家に対抗できるとでも思ってるのか?」

「鳴り城にいる限り、お前たちに地獄を見せてやる。どっちが最後に笑うか、楽しみにしてるがいい!」

紗雪の目が冷たく光る。

「その言葉、そのままお返しするわ」

今の彼女にとって、目の前の加津也はただの滑稽な道化にしか見えなかった。

一方、京弥の視線も冷え切っていく。

こんなくだらない男のために、紗雪は三年もの時間を無駄にしたのか?

加津也は紗雪と京弥が並んで立つ姿を見つめ、拳を強く握りしめた。

華やかで堂々とした
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