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第681話

Author: 落流蛍
車内は華恋が去った後、しばらく沈黙が続いた。

ようやく林さんが口を開いた。

「栄子......」

「林さん、ちょっと待って、まず私に話させて」

栄子は背筋を伸ばして座った。

「この前のことは私が悪かった。あなたに八つ当たりなんてするべきじゃなかった。

彼氏を紹介してくれたのも、私のことを思ってのことだったよね。本当にごめんね」

林さんは何と言っていいかわからず、言葉に詰まった。

しばらく二人は黙って座っていたが、栄子が再び口を開いた。

「......林さんの言いことは?」

林さんは唇を開いたが、結局首を振った。

「いや......もう、言わなくていいや」

言おうと思っていたことは、すっかりぐちゃぐちゃになってしまった。

「じゃあ、これからも友達でいてくれる?」

栄子が尋ねた。

林さんは、笑みを浮かべている栄子の瞳を見て、一瞬心が締め付けられる思いがした。

「もちろんだ」

「よかった」

栄子は少し明るくなった声で言った。

「じゃあ、今までのことはなかったことにしよう?」

林さんは言った。

「......ああ」

「よし」

栄子は軽やかに言った。
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