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第115話

Auteur: 魚ちゃん
ところがドアを開けてみると、そこに立っていたのは潤だった。

明里は驚きで言葉を失った。

昨夜あんな捨て台詞を残して去ったのだ。少なくとも当分は、この男の顔を見ることはないと思っていたのに。

「また何しに来たの?」

明里の声には、隠しきれない嫌悪と疲労が滲んでいた。

潤は何も言わず、手に持った荷物と共に強引に中へ入ってくる。

力で勝てるはずもない。阻止しようとしても無駄だ。

昨日あれだけ言ったのに。彼は最初から最後まで、彼女の意志など尊重するつもりはないのだ。何をするにも我が道を行く、傲慢な男。

明里はリビングに戻ってソファに身を沈め、潤を視界に入れないよう努めた。彼など存在しないかのように振る舞うのが一番だ。

だが予想に反して、潤はキッチンへと向かった。

彼は何かを持ち込み、冷蔵庫から食材を取り出している。

明里は背を向けているが、狭い部屋だ。音だけで彼が何をしているか想像できてしまう。

おかげで心がかき乱され、全く落ち着かない。

三十分ほど経って、再びドアがノックされた。

今度こそデリバリーだ。

受け取ってダイニングテーブルに置き、キッチンへ食器を取りに
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