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第428話

Author: 魚ちゃん
三十分後、二人は病院を出た。

明里が運転を代わり、胡桃を自分の家に連れ帰ることにした。

二人は帰りの車中、ずっと無言だった。

明里には分かっていた。この子は間違いなく樹の子だ。

おそらく前回、樹が帰ってきた時にできたのだろう。

ただ、胡桃がこの子を産むつもりがあるのかどうか、明里には全く予想がつかなかった。

明里の個人的な願いを言えば、絶対に胡桃にこの子を残してほしい。

一番いいのは、彼女が樹と結婚して、二人で子供を共に育てることだ。

彼女自身、一人で子供を育てる苦労を身をもって経験したからこそ、親友にはそんな茨の道を歩ませたくない。

だが胡桃はこの子を産まない可能性が高い。

可能性が高いというより、ほぼ確実だろう。

なにしろ彼女は以前から、「子供は欲しくない」と公言していたのだから。

それに彼女と樹の間には、まだ解決しなきゃいけない問題が山積みだ。

彼ら自身の問題すら解決していないのに、どうやって一緒に子供を育てられるというのか。

胡桃が何を考えているか想像がつくからこそ、道中、明里は恐ろしくて何も訊くことができなかった。

家に帰ってからも、彼女は胡桃を
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