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垣間見える本音-2

Penulis: よつば 綴
last update Terakhir Diperbarui: 2025-03-15 06:00:00

「んぁ····動くな、ケツが裂ける。奥、それ以上は、ダメだって。ン゙ゥッ、もぅ、入らないぃ····」

「甘い声····艶めかしいですねぇ。可愛いアナルが傷つかないよう、あまり大きく動かないようにしましょうね」

 ヴァニルはそう言って、奥の奥まで余すところなくねじ込むと、グリングリン抉るように腰を押しつけてきた。

「やめ゙っ··ダメだって、お゙え゙ぇ゙ぇ····そこ、入っちゃダメなとこぉ····」

「あぁ、またお漏らしして····。そんなに良いんですか? こぉ〜こっ」

「ひぎぃあ゙ぁ゙ぁ゙ぁっ!!! 腹ぁっ、裂《しゃ》げる゙っ!! 死゙ぬ゙ぅ゙ぅ゙ぅ!! ゔえ゙ぇ゙ぇぇ······」

 容赦なく限界を超えてくるヴァニル。奥の口を開ききって、腹の奥を突き破らんとしているようだ。

 込み上げる吐き気が止まらない。顔から出る汁が全部同時に溢れてくる。この俺に、汚く無様な顔をさせるなんて、コイツはどこまで鬼畜なんだ。

「あぁ~、可愛い。吐いて漏らして、貴方の全てで私を感じてるんですね。こんなに酷くされても、貴方は快感を手放せない。どこまでも欲に忠実だ。そして、ぐしゃぐしゃになって歪んでいてもなお美しい」

「ハァー··ハァー····ったく、よく喋るな····。さっさとイケよ。イッて、そろそろ解放して──んぐぅぅあ゙ぁ゙ぁっ!!!?」

 ヴァニルは再び、俺の最奥をさらに進み、本当に腹を突き破る勢いで突き続けた。

「ははっ。まだまだこれからですよ。貴方に

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     ほとんど眠れずに、俺はタユエルの店へ赴く。人使いの荒い父さんから、先日の銃を仕入れてこいと仰せつかったのだ。「ヴァニル、相手が俺に何を言おうと、たとえ何をしようと、絶対に口も手も出すなよ」「事と次第によりますよ。それより貴方、あんな事の後でよく私を護衛につけましたね」「これは仕事だ。私情は挟まん。だから、馬車《ここ》でシようとか考えるなよ。約束は今夜だろ」 俺は書類に目を通しながら言った。チラッとヴァニルを見ると、むくれた顔で窓から外を眺めている。「キ、キスくらいならいいぞ。軽いヤツな」「····子供じゃあるまいに」 気を遣って言ってやったのに、無下にするとは腹立たしい。「そうか、ならもういい。指一本触れるな」「わかりましたよ。······ヌェーヴェル」「なんだよ」 やらしい声で呼ばれたので、鬱々とヴァニルを見る。ヴァニルは恍惚な表情で俺を見て、滾らせたイチモツを見せつけてくる。「バ、バカか!! こんな所でナニおっ勃ててるんだ!」「シィー····声が大きいですよ。御者に聞こえてもいいんですか?」 唇に人差し指を当てて言う。無駄にエロい所為で、こっちまでその気にさせられてしまうじゃないか。「夕べ、途中で終えてしまいましたからね。で、どっちの口に欲しいですか? 今なら優しくしてあげますよ?」 俺の話を聞いていなかったのだろうか。いや、聞いた上での愚行か。 これに逆らったら、きっと御者に気づかれてしまう程度には激しく犯されるのだろう。そうなれば厄介だ。「······くそっ。資料に目を通さにゃならんから、し、下の口にしろ」 おずおずとヴァニルにケツを差し出す。到着まで1時間足らず。間に合うのだろうか。

  • ヴァールス家 嫡男の憂鬱   勝手気まま我儘-2

     ヴァニルは俺のケツに爪を食い込ませ、力一杯奥を抉って言う。「こういう強い刺激がないと、ヌェーヴェルはイけないんですよねぇ」「あ゙ぁ゙ぁ゙ぁっっ!! ケツ、イッひゃう····ヴァニル、お゙ぐっ、ぎも゙ぢぃぃ!! ノウェル、ごめっん゙ん゙っ! 俺、もう····酷くされないと、イ゙ッ、けなぃあ゙ぁ゙っっ····」 懸命に話す俺の邪魔ばかりするヴァニル。奥を抉るだけでなく、千切れてしまいそうなほど乳首を抓りあげる。「そういう身体になってしまったんですよね。だから、お嫁さん探しも諦めたんですものねぇ。··はは、恥辱にまみれる貴方は最高に愛らしいですよ、ヌェーヴェル。ここまで躾けた甲斐がありました」「悔し··けど、もう、戻れにゃ··ふあぁっ····女でイけない··って····お前らじゃないと、満足できないって····わかってるんだよぉ····」 ボロボロと溢れる涙。必死に抑えてきた感情が、精液や潮と共に際限なく溢れ出してくる。「だったらいい加減、跡を継ぐのもやめて私達に溺れたいと言ったらどうです? いつでも連れ去ってあげますよ」 ヴァニルは、俺の首をねじ切れそうなほど振り向かせ、深いキスをした。「ん、あ··はぁ····あにぅ····あにぅ······」「ん? 何ですか?」「なんでお前が、

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