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第25話

مؤلف: 北野 艾
……

母・初恵が入院した以上、詩織が病院に付き添うのは当然のことだった。

しかし、あまりに急いで駆けつけたため、何の準備もしてきていない。必要なものを取りに、一度家に戻らなければならなかった。

詩織はナースステーションに一声かけると、エレベーターホールへと急いだ。

長く病院を空けるわけにはいかない。一分一秒でも惜しい状況だった。

エレベーターはちょうど彼女のいる階に停まっていたが、扉がまさに閉じようとしているところだった。

詩織は慌てて声を上げる。「待ってください!」

素早くボタンを押し、閉まりかけた扉をなんとかこじ開けた。

間に合った、と安堵したのも束の間、中に立っている人物の顔を見て、詩織は凍りついた。

志帆は詩織の姿に驚いたように言った。「江崎さん?どうしてここに?会社に戻ったんじゃなかったの?」

その隣に立つ柊也は、いつものように無表情で、詩織が現れても何の反応も見せない。

その眼差しは、まるで道端の石ころでも見るかのようだ。

詩織は、あくまで礼儀として、志帆の問いに答えた。

「家族が病気で入院しているんです」

「まあ、そうなの」と志帆は声を上げた。
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ホントに悔しい、苦しい
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