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第387話

Author: 北野 艾
太一が淹れた茶には、ついに一度も口をつけなかった。

「あいつの性格は知っての通りさ。現実を受け入れるには、少し時間が必要なんだろう」京介は自ら新しい茶を淹れ直し、詩織の前に差し出しながら、不憫な従弟をフォローした。

詩織は気にした風もなく、淡々と事実を指摘する。「衆厳の経営体質には致命的な欠陥があります。たとえ資金を注入したところで、今のままでは再生など不可能です」

京介とて、その問題点は痛いほど理解していた。だが彼自身も自分の職務に追われており、実家の分家にあたる衆厳の再建にまで手を貸す余裕はないのが実情だった。

その夜、太一は入院中の父・厳を見舞い、今日詩織と会った際の話をした。

ベッドに横たわり、生気なくやつれていた厳だったが、話を聞くや否やガバリと起き上がった。「なんだと?江崎さんが衆厳への出資に同意したというのか!」

「ああ。でも、とんでもない悪条件だ。株だけじゃなく、経営権まで寄越せと言ってきた」

「ならくれてやればいいだろう!何を迷う必要がある!」厳は興奮のあまりベッドの縁をバンバンと叩き、その拍子に激しく咳き込んだ。

太一が慌てて水を飲ませ背中をさすると
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WAN2
エッ! 他人に遺言書の情報漏らすような弁護士がいていいの⁈ 2流以下じゃない。
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