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第511話

Author: 北野 艾
『パース・テック』の祝賀会は、昼間のロードショー同様、なんとも締まりのない幕切れとなった。

志帆は終始、張り付いた笑顔の下で屈辱に耐え続けた。

ようやくお開きになり、一息ついたところで、太一がまだ顔を見せていないことに気づく。彼女はすがるような思いで電話をかけた。

数コールの後、ようやく繋がった太一の声は歯切れが悪かった。「あー……ワリィ、志帆ちゃん。急用ができちまってさ、そっち行けそうにないや」

その言葉に、志帆の胸に冷たい風が吹き抜けた。

私が今、どれほど心細い思いをしているか分かっているはずなのに。誰か一人でもいい、味方が欲しかったのに、誰も来てくれないなんて。

志帆は二秒ほど沈黙し、渇いた喉で答えた。「……そう、分かったわ。お仕事頑張ってね」

「あ、いや、その……」

太一が何か言いかけたが、志帆は聞く気になれず、一方的に通話を切った。

深く深呼吸をして、崩れそうな表情筋を無理やり正す。

スマホをしまおうとしたその時、投資家たちのグループチャットに新着通知が届いた。

誰かがアップロードした画像と動画――それは『ココロ』の祝賀会の様子だった。

画面の中で、詩
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