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第596話

مؤلف: 北野 艾
彼の持つ権限では、これ以上奥へは踏み込めない。

だが、彼は諦めなかった。

賢を頼り、さらにその父である篠宮宗一郎へと糸をたどり――ようやく、闇の奥底に眠る真実の尻尾を掴んだのだ。

本当なら、この真実は詩織の入門祝いとして贈るつもりだった。

調査に手間取り間に合わなかったあの時、「プレゼントは用意してあるが、もう少し待ってくれ」と言ったのは、このことだったのだ。

遅くなったが、最高の舞台は整った。

「その『正式な手続き』とやらを可能にした人物についても、あらかた突き止めましたよ。権力を私物化し、あなたの不正入試を裏で手引きした黒幕をね」

悠人の声が、死刑宣告のように冷ややかに響く。「すでに関係当局への告発は済ませてあります。真実が明るみになるのも時間の問題でしょう」

「ッ……!」

「その時が来てもまだ、同じ口が聞けるか楽しみですね」

これはまさに、公開処刑だった。

志帆が築き上げてきた虚飾のプライドは、悠人の手によって一枚ずつ剥ぎ取られ、泥靴で踏みにじられていく。

まさか自分が、こんな目に遭うなんて。

足元の地面が崩れ落ちていくような恐怖。奈落の底へと引きずり込
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  • 七年の恋の終わりに、冷酷な彼は豹変した   第917話

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