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第597話

Author: 北野 艾
その頃、会場の片隅でスマートフォンを操作していた澪士が、グループチャットにメッセージを投下した。

【@悠人おい、まさかこれが、詩織ちゃんへのプレゼントか?】

即座に既読がつき、短い返信が来る。【ああ、そうだよ】

澪士は鼻を鳴らし、再び指を走らせた。【やるねえ。俺たちみたいに金しか送れない凡人とは大違いだ。気が利いてるよ】

悠人はスマホを握りしめたまま、画面から目を離せずにいた。緊張で指先が強張る。

視界の端で、詩織がスマホを見ているのが分かったからだ。彼女もチャットを見ているはずだ。ふと、詩織がこちらを振り向いた。

目が合う。けれど、彼女はチャットには何も書き込まない。

怒っているのだろうか、それとも――悠人の胸に、小さな不安がさざ波のように広がっていった。

暇を持て余したのか、澪士が再びチャットに書き込んだ。今度は詩織宛てだ。【@詩織 詩織ちゃん、終わったら飯行かない?】

詩織は即座に返す。【夜に会議が入ってまして。一時間しか空きがないので、ファストフードで良ければ】

【断り方がうまいねえ】

すかさず悠人が突っ込む。【@澪士 ところで、パース・テックに出資したっ
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Comments (4)
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まるまるまる
京介〜どこ行ったの〜?
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三澤美由紀
分かるわぁ! 彼氏候補ナンバー1だったのに
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nini
あっさりしてますよね…。 京介応援してた身としては、やるせない。 婚約破棄して戻ってくることを熱望してます!
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