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第672話

مؤلف: 北野 艾
夫?

そんな新出単語、ミキの辞書に載っていた記憶は一度もない。

寝ぼけた頭で処理しきれなかった詩織は、即座に結論を下した。「間違い電話です!」

相手の返答も待たず、ブチリと通話を切ってスマホを放り出した。

翌朝。ミキは目を覚ますなり、心臓が止まるかと思った。

ベッドサイドに仁王立ちした詩織が、まるで重要参考人を尋問する刑事のような冷徹な眼差しで、自分を見下ろしていたからだ。

「ヒッ……な、なに?何なのその目、怖いんだけど」ミキは怯えながら頭をかいた。

詩織は無駄口を叩かず、ミキの目の前にスマホを放り投げた。「昨日の夜中、男から電話があったわよ。『俺はミキの夫だ』って名乗ってたけど。これについて何か弁明は?」

「はあ?ありえない!」ミキはベッドから飛び起きんばかりにオーバーリアクションをとった。まるで濡れ衣を着せられた悲劇のヒロインだ。「夫なんていたら、私、『近藤』やめて『江崎』に改名してやるわよ!」

「そう。じゃあ今日から『江崎』ね」

「……」

ミキは言葉に詰まり、慌ててスマホの履歴を確認した。例の着信履歴を目にした瞬間、彼女の顔が怒りで歪んだ。

「ちがっ、詩織
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