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第780話

مؤلف: 北野 艾
LAUコスメティクス本社の受付前。

マネージャーの斉藤は、困り果てた様子の受付嬢に食い下がっていた。

「申し訳ございませんが、お約束のない方はお通しできません」

「そこをなんとか。私は斉藤、こちらが女優の早川璃々子です。御社との素晴らしいビジネスのご提案があって伺ったのですが、広報の須藤部長に取り次いでいただけませんか?」

北里ではそれなりに名の知れた璃々子だ。受付嬢も顔くらいは知っている。

だが、アポイントなしの来客を通すわけにはいかない。受付嬢は申し訳なさそうに、けれど毅然と首を横に振った。

斉藤は焦りの色を浮かべながら、すかさず切り札を切った。「実は先日、由木グループの白彦社長も同席の上で、須藤部長とお食事をご一緒したんです。その際にお約束をしたのですが、正式な予約を失念してしまいまして……」

「……少々お待ちください」白彦の名前を出した途端、受付嬢の態度が軟化した。少し迷った末に、彼女は二人を奥へと案内してくれた。

通された応接室で対応したのは、須藤部長のアシスタントだった。

「須藤部長はただいまオーナーとビデオ会議中です。終わり次第、こちらへ参りますので」

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