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第876話

Author: 北野 艾
その声に詩織は足を止め、横目で女を見た。

数秒の沈黙の後、ようやくその正体に思い当たる。

なんと、志帆の従妹である美穂だった。

以前の面影はすっかり消え失せている。体型は随分と崩れ、全身から場末の水商売のようなすれた空気を漂わせていた。

彼女の嫌味など気にも留めず、詩織は淡々と言った。

「お楽しみのところ悪かったわね。でも、次はもう少し場所を選んだ方がいいわよ」

あくまで親切心からの忠告だったが、美穂は顔を激しく歪ませた。羞恥からか、あるいは激しい怒りのせいか。詩織の余裕に満ちた冷淡な態度が、美穂の神経をひどく逆撫でしたのだ。

「江崎詩織……!あんたも賀来柊也も、絶対にろくな死に方をしないわよ!」美穂は憎悪を剥き出しにして叫んだ。「あいつは志帆お姉ちゃんの心を弄んで、あんたはお姉ちゃんの栄光をすべて奪い取った!あんたたち、地獄に落ちればいいのよ!」

詩織はひややかな目を向け、容赦なく事実を突きつけた。「呪いの言葉に効果があるなら――あなたの従姉は、とっくに精神を壊したりしなかったでしょうね」

普段なら相手にもしないところだが、詩織は珍しく丁寧に言葉を続けた。「それにね
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あんこ
もうこの人達出て来なくていいのに
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