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第154話

Author: marimo
last update publish date: 2026-05-07 20:33:14

翌朝――。

まだ空が白み始めたばかりの早い時間。

ヴァルハイト・レジデンス ホスピタリティスイートのロイヤルスイートは、昨夜遅くまで話し声や笑い声が響いていたとは思えないほど静まり返っていた。

大きな窓の向こうでは、夜の名残を残した街並みが少しずつ朝の光に照らされ始めている。遠くを走る車のライトも、夜ほど目立たなくなり、街そのものがゆっくりと目覚めようとしていた。

そんな静寂を破るように、一室に電子音が響いた。

ベッドサイドに置かれていたスマートフォンが、何度も着信を知らせている。

ベッドの中で眠っていた叶翔は、眉をひそめながらゆっくりと目を開けた。

昨夜は櫻羅との出来事もあり、なかなか寝つけなかったせいで、いつも以上に眠気が残っている。

半分閉じたような目のまま、枕元のスマートフォンへ手を伸ばし、画面を見る。

知らない番号だった。

だが、この国に来てからは仕事関係の連絡も多い。

叶翔は大きくあくびを噛み殺しながら通話ボタンを押した。

「……もしもし」

寝ぼけ眼で電話に出た叶翔だったが、今回この国に来た本当の目的である、ロケットプロジェクトの選考委員会からだった。

受話口から聞こえて
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