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10話. 逆転

Author: 6jay
last update Petsa ng paglalathala: 2026-09-28 13:14:35

貴臣が証拠として持ち出したプロジェクトが、逆にMAESTROの原本を証明していた。

原本を持つ者しか埋め込めない認証情報だ。

記者席のあちこちで、一斉に声が上がった。

「盗作されたんじゃない。久世専務のほうが、曲を丸ごと盗んだんじゃないか!」

「盗んだうえに被害者のふりをして、5億円も請求したのか?」

貴臣の顔から、血の気が引く。

絶え間なくフラッシュが走り、マイクとカメラが顎の下へ押し寄せた。

「久世専務、説明してください! MAESTROの曲を盗んで、新人をデビューさせようとしたんですか?」

「澪さんへの訴訟は、自作自演だったんですか!」

「どけ! どけって言ってるだろ、クソが!」

鞄で顔を隠し、警備員の間をすり抜ける。

その姿はすでに、複数のテレビ局の生中継に映っていた。

* * *

下北沢、ゼニトーンの地下スタジオ。

配信を見ていた相良が歓声を上げ、律を抱き締めた。

「律君! あいつ、自分の口で原本を証拠だと言ったぞ。これなら仮処分でも戦える!」

澪も涙をこぼしながら、律の服の裾をつかんだ。

「私、もうあの歌、歌い続けていいんですよね?」

「仮処分の審尋は残ってる。でも、この
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