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第312話

Author: みそ煮
last update publish date: 2026-08-31 14:51:14

松永の話を、瀬奈は黙って聞いていた。

彼のことを女好きで不真面目な男だと勝手に思っていた彼女だったが、そのような悲しい過去を抱えていることは知りもしなかった。

松永は幼い頃複雑な家庭環境で育ったこともあって、若いときから女遊びに走るようになった。

そんな彼がようやく巡り会えた最愛の女性。夢のような暮らしを経て、絶対に幸せになれると信じて疑わなかっただろう。

しかし、関係は上手くいかず、彼は最愛の人に捨てられてしまった。松永が何かをしたわけではない。ただ信用できないからという理由で。

「あのとき、妻に言われた言葉は今でもよく覚えてるんだ。そう簡単には忘れられないさ」

電話越しに聞こえる彼の声はとても悲しそうだった。

愛する人を信用できない、信用されないことの辛さ苦しさは瀬奈もよく知っていた。彼女もまた、つい最近まで湊斗を愛しながらも彼を完全に信用できずにいたからだ。

そして今も、彼に対して疑念を抱いてしまっている。

湊斗は変わったのだから不倫なんてするはずがないという気持ちと、やはり人の性格は変わらないという気持ちの間で揺れていた。

「だから、私に対して試すような真似をしたんですか?」
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ウサコッツ
やっぱり浮気性治らないよ 復縁せず別れてたらよかったのにな
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