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第86話

Penulis: みそ煮
last update Tanggal publikasi: 2026-04-09 10:30:40

車を何十分か走らせると、ようやく公園へ着いた。瀬奈はすぐに車から降り、駆け出した。

「里亜!!!」

「ママ……!?」

瀬奈は里亜の元へ駆け寄り、ギュッと強く抱きしめた。

「よかった!里亜、無事でよかった!」

「ママ……」

瀬奈の目から涙が溢れ、その体は小刻みに震えていた。里亜はこのとき、母親を不安にさせてしまったことを感じ、自分の勝手な行動を酷く後悔した。

「ママ、ごめんなさい……」

「いいのよ、無事に帰ってきてくれたんだから」

瀬奈は涙で濡れた目元を拭い、里亜の頭を優しく撫でた。

「ところで……ずっと一人でいたの?」

「ううん、親切なおじさんがここまで連れてきてくれたの」

「親切なおじさん……?」

一体誰のことだろう。疑問を感じた瀬奈に、職員が口を挟んだ。

「実は、私たちがここへ来るまで一人の男性が里亜ちゃんにずっと付き添っていてくれてたんです」

「そうだったんですね……」

出会ったのが優しい人でよかった、と瀬奈は心から思った。可能性は低いが、誘拐されるなんてこともありえるわけだし。

「ここへ連れてきてくれたのもその方みたいです。里亜ちゃんはずいぶんと懐いておられましたよ」

「どん
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