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第1054話

Author: リンフェイ
おばあさんは話しながら唯花の手の甲を軽くぽんぽんと叩いた。

「唯花ちゃんと理仁もまだ結婚式も挙げていないわよね。きちんと結婚式を挙げてから、子供のことを考えたって十分なの。それまでは夫婦二人っきりの世界を満喫しておきなさいね」

この二人が特別に避妊していないのであれば、子供はいつか必ずやって来るはずだ。

唯花はその話を聞いて頷いた。彼女自身も特に焦っているわけではなく、全てを自然の流れに任せているのだ。

「理仁」

おばあさんがこの時突然、車を運転していた理仁に問いかけた。「辰巳は何か行動を開始した?」

「そんなの俺が知るわけないだろう。俺は会社のことでいっぱいいっぱいだよ。仕事が終わってから、あいつが何をしてるかなんて俺の管轄外だ。もう大人なんだ、三歳児じゃあるまいし、俺が世話をしてやる必要なんてないだろう」

おばあさんは言葉を失った。

「おばあちゃん、辰巳君がもう柴尾咲さんにアピールし始めたかって聞いてるの?」

唯花はおばあさんに尋ねた。「私、この間彼女に会ったわよ」

おばあさんはすでに唯花が咲と出会っていたことを知っていた。それに唯花がパーティーで咲を助けたこと
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