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第961話

Auteur: リンフェイ
「奥様」

「奥様」

受付にいる二人が唯花が入ってくるのを見て、微笑みながら律儀に挨拶をした。

唯花は受付たちに微笑み返した。この二人は前から彼女に態度が良かった。

そのうち一人が受付のデスクから出てきて、唯花をエレベーター前まで案内した。その時、唯花が弁当箱らしきものを持っているのをちらりと見た。

「夫が、最近胃の調子が悪いらしいので、作って持ってきたんです。もうすぐ昼休憩に入りますよね?」

唯花は昼になる少し前に到着したのだ。

受付嬢は心配そうな顔をして言った。「結城社長は胃の調子を崩されていたのですか?でしたら、きちんと休まないと」

彼女は心の中で、社長は最近仕事をする以外、他のことをしていないと思った。あまりに忙しく仕事に熱中しているので、時間通りに食事もしていない。多くの場合、秘書の木村が外で何か買って来ていた。しかし、木村が言うには、社長は忙しさのあまり、食事をすることすら忘れていたらしい。

こんなに自分を追いつめて、胃が悪くならないほうがおかしいだろう?

「もうすぐ昼休憩に入りますよ」受付嬢はそう付け加えた。

彼女は唯花を社長専用エレベーターの前まで案
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