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第214話

Author: 大落
今のところ、岩崎洋は唯一の手がかりだから、何と言っても彼女は岩崎家には戻らなければならない。

昨夜の出来事について、適当な理由をつけて誤魔化せばいいのだ。

問題は、雄大を見つけた後、どうやって彼が偽薬で父親と白鳥グループを陥れたことを証明するかだ。

いろいろな考えが頭の中に次々と浮かんだ。

未央は思わず眉をひそめた。隣にいた博人はその皺を見て、我慢できず手を伸ばし、優しく撫でてあげた。

「考えすぎるな、俺がついている」

その低く響く男の声は、特別な安心感をもたらした。

未央は深く息を吸い、感謝するような眼差しで彼を見つめて小さい声で言った。

「ありがとう」

「俺たちの関係だろう、礼など要らないよ」

博人は目に暗い光が閃き、突然身を乗り出し、未央に近づいた。

視線は彼女の柔らかい赤い唇に注いでいた。

昨夜味わった感触がまだ鮮明に記憶に残っていて、もう一度味わいたい衝動に駆られた。

博人は喉仏を上下させ、瞳に宿った温度がますます熱くなった。

二人の間に甘い空気が流れてきた。

未央は耐えられず身をひいて、慌てて視線をそらした。

「ええと、その、理玖は?」

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