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第213話

作者: 大落
未央は博人の真剣な表情を見て、昨夜は確かに何もなかったことを確信し、胸を撫でおろした。

よかった。アフターピルを飲もうと思っていたがその必要はないようだ。

理玖のような「思いのほかの事故」は、一度で十分だ。

二人は顔を見合わせ、突然会話が途絶え、部屋の空気が重くなってきた。

その時、博人が突然その沈黙を破った。

「昨夜一体どこへ行っていたんだ?なぜあんな状態に……」

最後まで言わなかったが、未央は彼の言いたいことが分かった。

岩崎家での出来事を思い出すだけで、彼女の顔色が険しくなり、真剣な様子で口を開いた。

「岩崎洋は私を母の代わりにしようとして、薬を盛って監禁しようとしたの」

「何だって?そいつが?」

それを聞くと、博人の周りの空気が一気に重くなり、人を凍り付けるような冷たいオーラを出した。

その様子を見て、未央は胸が温かくなるのを感じた。

どうであれ、彼は確かに彼女を気にかけてくれていた。それに、昨晩も彼女の世話をしてくれたのだ。

すると。

未央も暫く前のことを一旦忘れ、彼を慰めた。

「もう大丈夫よ。彼の息子である覚君が助けてくれたの。彼のおかげで出て
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