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第311話

Author: 大落
未央は川本署長から受け取った証明書を看守に渡すと、すぐにある部屋の前に案内された。

「お父さん!」

ドアを開け、見慣れた顔を見た瞬間、彼女の目は真っ赤になった。

宗一郎は今日の作業を終え、ベッドで休んでいたが、物音を聞くとすぐに起き上がった。

しかし目の前の人物が誰なのか認識すると、その場で凍りついた。

「未央?どうしてここに?」

次の瞬間。

未央はすでに駆け寄り、彼を強く抱きしめて嗚咽を漏らした。「お父さん、ようやくまた家族一緒になれるよ」

「一緒になれる?」

宗一郎は眉をひそめ、困惑の表情を浮かべた。

あまりに突然のことで、まだ何も知らされていなかったのだ。

すると、未央は証明書を彼に渡し、パッと明るい笑顔を見せながら説明した。

「あの偽薬事件の真相が明らかになったよ。お父さんが冤罪だって分かったの。だからすぐ、出所できるって」

透き通った彼女の声が部屋に響いた。

宗一郎は目を見開き、信じられないという表情で声を震わせた。

「ほ……本当か?」

自分が冤罪であることはもちろん分かっていたのだ。

だが、裏に関わっている勢力があまりにも強大で、ただ耐える
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