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20.アレスティア

Author: 犬畜生
last update publish date: 2026-09-01 16:00:15

翌日改めて資料室へ来た。

「ようこそだぞー。今日は何を調べるんだー?」

本の精霊レイが迎えてくれる。

「よろしく。今日はこの世界の事を色々知りたくてな」

この先旅をするのであればこの世界の常識とか、情勢を知っておく必要があるかなと。

「なるほどだぞー。じゃあ何からにするんだー?」

「そうだな。まずは…アレスティアがこの国だったか。そのアレスティアについてだな。歴史とかどんな国とか」

「わかったぞー。持ってくるぞー」

そう言ってレイが飛んでいく。

しかし便利だなこの精霊。

「ユウキー。歴史とか調べてどうするのー?」

「しばらくはこの国の中で生活することになるからな。どんな国か知らないと生きにくくないか?」

「んー。でもルーナさんも良い人だし、大丈夫じゃない?」

「まぁルーナさんが悪い人じゃないのはそう思うよ。でも気になることがな」

そう。ルーナさんやこの神殿にいる精霊達は協力的だと思う。

ただまだルーナさん以外の人に会っていないのと…

「この国において召喚された人の扱いだな。召喚された人達を使い捨てにしてたりしないかが気になるんだよ」

かなり古代から異世界から召喚しているようだしな。

まぁこの世界の神がそれを決めたようだけども。

刺激の為の召喚とかされた方はいい迷惑だろ。

帰れる条件があるだけまだ救いはあるかもしれないが…。

俺の条件はちょっとアレだけど…な。

「ふーん。ユウキは色々考えてるんだね。私は考えるの苦手だから任せる!」

…丸投げかい。

「ハルがそれでいいなら良いけど、俺の考えが間違ったらどうするんだ?俺のせいでこの世界から敵視されたりしたら…」

と言うか俺の役割を大っぴらにすれば間違いなくそうなるだろう。

とりあえず受け入れて信じてくれたルーナさんが変わっていると思う。

「んー。そしたら私はユウキの味方になるよー。世界を救う者だぞ!って」

なるほど。確かにそれは強いな。でも…滅ぼすモノのだぞ?今すぐ倒せ!ってなるんじゃないかな…。

「ありがとうハル。でもそれは良くないだろうな。もしそうなったら周りは俺にハルが騙されてるとか利用されてるって思うだろ?」

「むー。そうかな?そうかも?…でも私はユウキと一緒にいるの!」

「ありがとうハル。それだけで頑張れるよ」

「へへへー。」

とそんなにやり取りをしていると…

「お待たせだぞー。多分この辺りの資料で知りたいことがわかると思うんだぞー」

「ありがとうレイ。助かるよ」

さてレイが持ってきた資料は…

アレスティアの歴史書か。

なになに…

建国は今から5000年ほど前

国が建つまでは小さな部落が独立していた

魔物との戦い、部落同士の戦いが頻発していたせいで文明が成長しなかった

「ふむ。縄文時代とかの日本みたいな感じかな」

「そうなのー?私歴史キラーイ」

そんな中アレスと名乗る青年が現れた

アレスの役割導く者だったと言われている

「役割持ちか。ルーナさんも5000年ほど前から召喚者の記録があると言っていたし、もしかしたら召喚者なのかもな」

アレスは人々より強い力を持ち、農業などの知識も豊富だった為、次々と独立した部落を統合していき10年足らずで建国した。

アレスティア初代国王アレス

決して支配するということはなく穏やかな国を建てた

「強い力を持ちつつ支配はしなかったってことか。知識も豊富ってなるとやはり異世界人なんだろうな」

「この世界に無い知識を使って皆の信頼を築いたってことかな?」

「多分そうだな」

よくラノベである知識チートってやつだな。

そりゃ原始時代みたいな所に文明人が現れれば神様みたいなもんだよな…ん?神様…。

「どうしたの?」

「あ、いやなんでもないよ」

その後5000年に渡りアレスティアは続いている。

他国に侵略を許さず、決して他国へ侵略しない。

初代国王アレスの決めた掟を5000年守り続けている

「凄く良い人なんだねアレスさんって人」

うん。そうなんだけど、言い方な。

「そうだな。」

強い力を持つ異世界人に対し、手厚く対応する為の神殿を建てたのも侵略を許さない事に繋がるだろう

「あれ?神殿建てたのは神様じゃないの?」

「ルーナさんそう言っていたよな。となるとやはりそうなのかな」

「んー?どういうこと??」

「多分だけどこのアレス国王と神ノルアーは同一人物ってことだよ。アレスは異世界人ではなく神だったか異世界人アレスが神になったかはわからないけど」

多分前者じゃないかなと思う。

文明が発展しないこの世界をどうにかしようと、自分自身でまとめ上げ、国を建てて、更なる発展と平穏の維持のため異世界人を召喚した。と言った所かな。

わからんけど。

「そうなのかなぁ。まぁユウキがそう言うならそんな気がしてきたよ!」

この子は…少しは自分で考えような…。

「まぁそうだとしたら召喚された異世界人を悪く扱うような事はなさそうだな。国の安定と発展のためと言ったところなんじゃないかな」

「じゃあこの国で生活する事自体は悪くないって事だね!」

「今の所はそうなるな。まぁ他にも調べてみてからかな」

「はーい。じゃあ次は何をしらべるのー?」

「次は…」

そうしてこの日は一日調べ物をして終わるのだった。

明日はついに闘気か。習得できるといいなぁ。

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