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第449話

Author: 星柚子
その一言は、まるで鋭いナイフのように武也の胸に深く突き刺さった。

去っていく正修の背中を見つめながら、胸が締めつけられるように痛む。

本当は分かっている。

贖罪を望むのは自然なことだ。だが、そもそも――

若い頃、色欲に溺れなければ。妻を裏切り、外に愛人など囲わなければ。

こんな悲劇は、最初から起きなかったのだ。

それなのに今さら、どうして孫に譲歩を強い、自分の罪滅ぼしを果たそうなどと思えるのか。

結局のところ――自分はただ、自分勝手なだけだ。

正修の言う通りだ。

もし妻がこの一連のことを知ったら、きっと激しく自分を叱りつけ、そして二度と会いたくないと言うだろう。

もはや、墓前に立つ資格すらないのかもしれない。

武也は背を深く曲げ、その姿は一気に老いさらばえたように見えた。

……

正修が裏庭で奈穂を見つけたとき、彼女は花壇の前に立ち、庭師の説明を熱心に聞いていた。

時折うなずきながら、真剣な表情を浮かべている。

その様子が、正修の目にはひどく愛らしく映った。

彼は足を止め、しばらく彼女を見つめる。自然と、口元に柔らかな笑みが浮かんだ。

こんなにも優しい人
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