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3.僧侶の苦悩

Auteur: satomi
last update Date de publication: 2025-10-01 07:41:56

さて、どうしたもんか。欲情しないんじゃなぁ。朝勃ちする以上EDじゃないだろう。

婚約者だから、『うおー、こいつをずっと幸せにしたい。俺が』とか独占欲みたいのがわけばOKか?

難しいぞ。

現段階で渡辺飛鳥は金持ちで美人で幸せそうだもんな。

俺が与えられる幸せなどあるのだろうか?

「こんにちはー」

(今日も元気だな)

「いらっしゃい。渡辺飛鳥」

「珍しい。今日はタケルさんが出迎えてくれるのね」

「親父は法要中。どうぞ、上がってください」

「すごい考えた。はげるかと思った」

「はげてもいいんじゃない?」

と、渡辺飛鳥はクスクス笑っている。

「お前は笑うと可愛いんだな」

渡辺飛鳥は赤面した。

「それはそうと、タケルさんっていつ剃髪するの?剃髪したらピアスが目立ちそうね」

「あー、なんだかんだ伸び伸びだなぁ。うーん、脱DTしたらにするかなぁ?」

「DT?」

「どーてー」

渡辺飛鳥は赤面した。

「あのなぁ、ミスキャンパスが泣くぞ?このくらいで赤面するな。ところで、俺がお前に与えられる幸せってあるか?」

しばらくの沈黙のうちに渡辺飛鳥は沈黙を破った。

「タケルさんと一緒の時間が私は幸せ」

「そんなもんなのか?」

はー、まさかの展開だなぁ。俺との時間ねぇ。家族とうまくいってないのか?

うまくいってないからうちみたいのと政略結婚なのか…。

大学もミスキャンパスじゃ女子から目の敵にされて女友達少ないかいないだろうしなぁ。

そうなりゃ、うちに来れば安心もするわな。

今度会ったら、いろいろ聞いてみよう。

「こんにちはー」

渡辺飛鳥が今日も来た。声は元気で明るいな。

「飛鳥さん、いらっしゃい!息子なら、一人母屋で勉強中かなぁ?気にせず上がってください」

気にしろよ、親父。まぁ、今日は渡辺飛鳥に聞きたいことあるからいいけど。

「どうも、いらっしゃい。お茶でも淹れますね」

「…」

「どうした?元気ないな」

「両親がケンカをしていて…」

やはりそこに落ち着くのか。

「私の事を妾の子って…」

金持ちってのはなぁ。

「家出してきちゃった」

はぁ⁈それはビックリ。

「で、お前はどうしたいんだ?家出なんかしたらますます‘妾の子’ってのがついて回ることになるんじゃね?」

渡辺飛鳥は黙ってしまった。

「お前の両親のケンカの原因は知らないけど、いつもなのか?いつもお前は‘妾の子’って言われてるのか?扱いも。そこんとこをよく考えろ」

「原因はただの夫婦喧嘩。普段はお母さまにも執事達やメイド達にも妾の子なんて扱いされてない。大事にされてる」

「なら、‘妾の子’ってのは勢いで口にしてしまった言葉だな。家の人たちが心配するから家出はやめておけ」

「家に連絡したら1泊ならOKって」

クソっ、この女。俺に諭されるのわかってて…。計画的犯行だな。

「渡辺飛鳥‼泊まるんだから覚悟あるんだろうな?親父の事だから、俺とお前は同じ部屋で一夜を共にすることになるだろうけど?赤面どころじゃねーぞ?」

「あら、私には欲情しないんでしょ?安心じゃない」

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Commentaires (1)
goodnovel comment avatar
buchi
それから、毎日、飛鳥さんはタケル君に会いにくるんだね!タケルは、真剣に彼女に自分がしてあげれる事を考えるか!飛鳥さんに問うと一緒に居る事が幸せと。いじらしいね^o^。そんな中、飛鳥さんが自作自演のプチ家出を決行。2人は、同じ部屋で寝る事にか笑笑。
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