渡辺家…この辺の土地をぜーんぶ取り仕切っている財閥?みたいな。超金持。うちのお得意さん。一番大きい檀家。
とはいえ、渡辺飛鳥は同級生だしなぁ。あ、元か。
中学時代ねぇ、俺はモットーの元にろくに女と会話してなかったからな。名前覚えてたのは名前にインパクトがあったからだな。丁度‘飛鳥時代’とか歴史でやってた。なついなー。
親父との話も終わったようで、衝撃の言葉が親父から発表された。
「あー、そこの愚息。タケル。お前だ。ここの飛鳥さんと婚約するように」
はぁ?寝ぼけてる。いや、ボケたのか?
「おい、渡辺飛鳥。お前はそれでいいのか?」
「家の達示よ」
と、軽く言う。
「いきなり、10は年上のおっさんと婚約よりはいいわ。そんなこともあり得るから」
「金持ちも大変なんだな」
「で、タケル。お前はどうなんだよ?」
「これも寺のためなんだろ?それなら了承だ」
「そういうことでタケルと飛鳥さんは今後婚約者同士ということでお願いします」
寺の経営のためねぇ。これって政略結婚ってやつか?
渡辺飛鳥かぁ。中学の時は男子に人気があったような気がする。
女に興味がなかったから、美人とかわかんないんだよな。少なくとも俺の姉妹よりは女らしいな。
うわー!好野君と婚約‼まさか僧侶になってると思わなかったけど、なんでピアス?
目鼻立ちがハッキリしてるのは中学の時から変わらないけど、体格ががっちりしてたなぁ。
僧侶って体力使うのかな?大学の授業が休講だったりした時に寺にお邪魔してもいいかな?
翌日、いきなり大学の授業が休講だったりする。
寺の方に行ってみよう。
なんだか、声が低くて落ち着くなぁ。これは好野君の声?
「飛鳥さん?」
「あ、こんにちは。大学が休講だったので来てみました」
「タケルもこれでも4年は僧侶やってるので、簡単な仕事は任せてるんですよ」
私にはどれが簡単なのかわからない…。むしろ全部難しい。
「タケル、客人だ。きちんともてなすように」
「いらっしゃいませ。渡辺飛鳥。用件は?」
「来てみたんだけど、迷惑だったかしら?」
「昨日の今日でよく来たなーと思ったんだよ。粗茶でよろしければ出しますよ、お嬢様」
「よろしくお願いします」
うわー!私は何をよろしくされたんだ‼お茶を頂くだけだから!
ん?俺は何をよろしくなんだ?とにかくお茶で接待だな。
「俺らって婚約者同士でいいのか?」
「いいんじゃない?」
「婚約者ってどうすればいいんだ?いや、俺は最近まで『僧侶たるもの、女人との接触を避け、生涯独身であるべし』って生活してきたからわかんないんだ、なんか悪いな」
「あなたのお父さんに相談した方がいいんじゃない?僧侶としてっていうのあるかもだし」
「そうだな。とりあえず、『お茶を飲んで会話をする』は大丈夫そうだな」
「なー、親父。婚約者同士ってどうすればいいんだ?」
「好きにすればいいんじゃないのか?」
「具体的には?」
「そんなこと。うーん。気持ちが通じればイロイロな。その時にわかる」
うむ。わからん。親父に聞いてもわからんかった。
「こんにちはー」
と、元気に渡辺飛鳥が来た。
「どうも、愚息に会いに?」
親父…愚息っていちいちひどくねー?
「タケルさんは愚息ではないですよ。いつも仕事熱心じゃないですか」
「飛鳥さんが言うのならそうなんでしょうな」
と、二人で談笑している。
「おっといけない。私が飛鳥さんを独占してはなぁ。どうぞ、あがってください」
「昨日の今日でどうも」
と、俺は言った。
「で、婚約者で制約あった?」
「うーん、特にないな。気持ちが通じればイロイロとか言ってたけど」
渡辺飛鳥が頬を紅潮した。
(今更か…)
「悪いなー。俺、お前に欲情しないんだ、これが」
「え、嘘?…だって高校の時だって私かなりモテたんだから!今だってモテるし、ミスキャンパスにも選ばれたのよ?」
「そんなこと言ったってなぁ」
「もしかして、ED?それなら治すのに協力する‼」
参ったなぁ。マジなんだけど、EDじゃないし。
「俺は気持ちの問題かと思う」
「私はどうすれば?」
「そのままでいいんじゃね?俺の感情に問題があるんだろ。生涯独身ってずっと思ってたからじゃね?」
「盗聴器はこの辺かな?…あった。盗撮器は…うーん。手が届かない。脚立とかある?貸して」そして、換気口のど真ん中から何かを取り除いた。「埃もたまってたよ。レンズもあるし。お風呂も同じ感じじゃないかなぁ?おーい、風呂場にいるの!換気扇のど真ん中見たか?」「あ、今確認中です。レンズがついたものを見つけました」「取り除いて持ってこい。さて、ベッドの上のライトだが…実は内側からはスケスケとかになっていないかな?」「外してライトの中を確認します!…あ、マジックミラーみたいだ」教授はやれやれというように肩をすくめた。「他の場所のライトも確認します!」「教授、すげーな」という感嘆と賞賛の声がそこかしこであがっている。実際凄いと思うけど、これは親父の仕業か?それにしては手が込んでるな。「換気口、たまには掃除した方がいいよー」そうします。(留守中に親父が何をするもんだかわかんないからな)結果:盗聴器1個、盗撮器2個出てきた。教授の手柄なので誰一人単位はもらえないし、ペナルティもない。「教授、ありがとうございました!学生の皆さんもありがとうございました‼」「実地訓練的にOKだよ。ありがとうはこっちの言葉。旦那さんと睦まじくね」飛鳥は赤面した。(そうよね。盗聴器も盗撮器もないってことはそういうことよね)「そうさせてもらいます。誠にありがとうございました」(……タケルさん~‼)「申し遅れました。私は渡辺飛鳥の夫の好野健と申します」「マジかよ…俺らは飛鳥さんのためだと思ってたのに……」咳払いが聞こえる。「授業だ。クライアントに惑わされていたら、就職難100%だぞ?」「教授~。そこは教授推薦で…」(タケルさんも私みたいにドキドキしてくれてるのかな?)「今日は私の家のためにありがとうございました」「飛鳥、俺の家でもあるんだぞ」(うわー!意識しちゃうよー‼)「やっぱり飛鳥さんは既婚者なんすね…」と、学生から。「そうだ。俺のだから勝手に手は出さないように‼」と、タケルさんは言う。でも……カラダの関係はないんだよね…。それが今夜?うわー‼うーん、飛鳥に突然今までと違う振る舞いってのはなんか照れるな。はてさて、どうしたらいいもんか?「タケルさん」飛鳥の声が違って聞こえる。多分気のせいだろう。「タケルさんは私みたいにドキドキしてる
どうしたものか?私が手配した業者とは明らかに違う集団が別棟を検査している。それをタケルが仕切った。集団をまとめているのは、別の紳士だが。検査をしているのはタケルと同年代か?人海戦術?しかし使っている機材は専門的な物ばかりだ。「どうした?親父?」「いや、あの集団はなんだ?」「親父にも内緒ー」内緒?タケルに秘密事を作られた。いや、自業自得と言えばそれまでだが。今日、別の業者も手配してあるのだが…。「タケル、今日は別の業者も手配済みだったんだが?」「あー、それキャンセルで」自分でこれだけの人数と機材などを揃えたというのか?「親父が手配した業者じゃ信用できないからな。おちおち風呂も入れない」言われたもんだな。しかし、まさか息子にここまで言われるとは‼「僧侶としては尊敬に当たっても、覗きとか盗聴に盗撮はなぁ…。僧侶としてもどうなんだろう?」親父は思う。俺の威厳はどこに行ったのか?威厳?沽券?『そういえば、最近のタケルさんって前みたいに凝り固まった感じじゃなくなったね。いい傾向』と、学生集団を見てると、飛鳥からメールが届いた。そう言えばそうだなぁ。俺のモットーからは遠ざかってるな。少なくとも、恥ずかしながらも飛鳥を求めて必死になってる。やっぱカラダの関係になりたいという欲望、煩悩が俺を支配しているなぁ。そこんとこは僧侶としてどうなんだろう?いいのか?親父的にはOKだろうな。なにしろうちは子沢山だ。今のところ4人きょうだい。今後増える可能性も考え得る。学生には紳士な教授が『盗聴器・及び盗撮器を見つけたら単位を倍出す』と、言った。学生は目の色を変えて取り組んでいる。今日大学に行って、今日いきなり訪問だから学生が逆に仕掛けていくということはないと考えられる。工学部の教授は「タイムリミットは5時半だ。その後は撤収。頑張れよー」との言葉だ。「俺、盗聴器発見しました‼教授、調べてください‼」という学生の声。「うーん、これはダミーだね。よくできてるけど違うよ。近くに本物あるんじゃない?頑張って」(見て分かるんかい!教授も参加してほしい‼)「俺も見つけた」「俺も」「俺も」「忙しいなぁ。一応チェックするけどさぁ。あ、これもダミー」(ダミーが多くないか?)素人が発見したつもりになるように仕向けてる?教授曰く「ダミー持ってきたら、
まさかタケルさんがこんなに女子大生人気があるとは思わなかった。剃髪前にここに来てたら……イヤー!実際来なかったからいいの‼剃髪後でもこれだもんなぁ…。「で、タケルさんがソロで女子大生に人気ってのはわかった?それで私と会話するのよ?そうすると『どういう関係なの?』とかそういう話が囁かれ始めるの!」「どういう関係も、……夫婦だけど?」タケルさんは私の腰を引き寄せた。「そのために飛鳥には指輪してもらってるわけだし。変なのに言い寄られてないだろうな?」「私は大丈夫よ!」その時、研究室の奥の方から咳払いが聞こえた。「教授?!」「あ、いつもうちの飛鳥がお世話になっています。私は飛鳥さんの夫で萩野寺で僧侶をしています好野健と申します」そう言い、脱帽した。「僧侶さんか、剃髪済みなんだね。それで今日は帽子を?」「はい。ここに来るにあたって悪目立ちをすることは本意ではないので」「夫ということだけど、飛鳥さんは苗字も変わっていないし、事実婚というやつかな?」「教授には黙っていて申し訳ありませんでした!」「構わないよ。手続き面倒だもんねー。籍いれてからがまた手続き三昧で大変だろうけど頑張って。卒論も」「卒論は頑張りますよ、それは。卒論のために卒業必要単位はきっちり3年には取ってます」「それは頼もしい。タケル君も好青年で安心だ」「飛鳥、とりあえず会えてよかった。親父も俺が死にそうな時に盗聴器仕掛けるとかしないだろうし。一応業者当たろうかな?」「教授、あの…私事なんですが、私とタケルさんの別棟を新築したんですけど業者さんが盗聴器やら盗撮器やらを仕掛けていったんですよ。そういうの除去してくださる業者さんに知り合いいらっしゃいませんか?」「盗聴器とかの依頼をするのは私の父です。二人の寝室をのぞいたりもしています」「業者というか、工学部の学生に研修という名目でやらせるの楽しそうだね。早速工学部の知り合いの教授に連絡してみるよ。あ、それ犯罪だからあんまり他言しない方がいいよ」「ありがとうございます!」俺と飛鳥は2人で顔を見合わせた。「OKでた。早速今から作業をお願いしようか?場所は萩野寺の別棟だね?今日の午後の研修まるまる使ってやってくれるってさ」「私は家にいた方がいいですね。では、これで失礼します。飛鳥はあとでなー。教授、飛鳥の事よろしくお願いしま
「特に問題はないですよ。普段の行いがいいんですね。やはり僧侶の方は徳が高い」「もう、帰っていいですか?」「うーん、頭打ってるでしょ?あとからってのがあるので一日入院です」やってしまった……。飛鳥に戻るって約束したのにな。俺だって今晩楽しみにしてたのに、残念だ……。飛鳥はうまくできてるかなぁ? 病室でのこと 飛鳥がその日のうちに見舞いに来た。「タケルさん!大丈夫?」「飛鳥‼悪い!戻るって約束したのにこのザマだ」「無事でよかった。1泊入院したら戻れることになってる。2階はうまくいったか?大丈夫よ。タケルさんにケガをさせたってのもあるみたいで大きな動きも小さな動きもなかったわ」「お前は男に口説かれなかったのか?」「それはホラ、私にはコレがあるでしょ?」と飛鳥は得意げに左手薬指の指輪を見せた。「おぉ、兄ちゃん。若いのにこんなきれいな嫁さんがいるのかい?うちのと交換してもらいたいなぁ」「こいつは俺のです。お断りします。交換しませんよ」「おい、きっぱり断った。いいねぇ。若いねぇ」「タケルさん、私はもう帰るね。帰って明日の大学の用意もしなきゃ」足早に飛鳥は帰っていった。遠くで飛鳥が転倒するような音が聞こえて、ちょっと笑えた。それにしても…。入院が続くとここ(同じ病室)のオヤジ達に俺と飛鳥の事をいじられっぱなしだ。やれやれ。「おかえりなさい、タケルさん。見て、一日でお風呂場の施工が終わったの。ちゃんと見てたわよ。なんにも妙なことはしてなかった。鏡もほら、新しいものになったでしょ?」俺はなんだか忌々しい感じがした。「鏡は飛鳥が選んだのか?」「え?工務店任せ。ダメだった?」「そんなことはないが……なんだかなケガのせいか」「おかえり、タケル」と、親父。「ああ。今度は盗聴器とか盗撮器とかつけるなよ?そして覗くな!」「そう邪険にするな」「犯罪だからな。今度やったら親だろうと警察沙汰だからな」はぁ、やっとこさゆっくりと飛鳥と過ごせる。ん?飛鳥は?「飛鳥はどこに行った?」「今日は朝早くに出かけていったけど?」確か昨日大学の用意とか言ってたから、大学か?電話をかけてみるか?いやいや、邪魔をしてしまってはイカン。そう思いながらも飛鳥に電話していた。「飛鳥?今どこだ?」「え?大学…」「帰ってきて飛鳥に会いたかったのにいなか
俺は知り合いの電気屋に『部屋が盗聴もしくは盗撮されてるかもしれないから、だれか紹介してくれ』と頼むと、その日のうちに専門家を紹介してもらった。「佐藤と言います。お世話になります。お寺ですか?」「聞いてませんか?診てもらいたい部屋は母屋なので、こちらへどうぞ」「この部屋を診てください」と、俺は佐藤さんに言った。なにやら、いろいろと専門的な機械が出てきて診査が始まった。(お寺ですか?っていう言葉が怪しいが、まだ確信じゃないからなぁ)「あ、盗聴器ですよ。この意味もなくついている延長コード」(マジかよ、今までのも聞いて知ってんじゃん。何故見る?)「あ、この襖の取っ手。盗撮器ですね。レンズのところにガムテープでも貼っておきましょう」そうこうしながら、結構な数を回収した。「ありがとうございました。自分の私生活をのぞかれるのは嫌なので。ところで、ここへは何度目ですか?初めてきたわけではなさそうでしたので」「あなたは賢い。3度目ですよ。初めてきた時はお寺の方だったので。2度目はここへ盗撮器・盗聴器を仕掛けに来た時、依頼主はあなたの御父上ですよ。そして今日です。安心してください。私が仕掛けたものはすべて回収しました」「他にもあるということですか?何故それを除いてくれなかったのか?あなたの仕事は盗聴器・盗撮器の除去のはずだ」「私には見抜けなかった。というのが理由ですね。御父上の性格ならばあと2・3人はあたった方が賢明かと思います」やっとこさ、増築された。親父の趣味なのか?盗聴・盗撮には気をつけよう。「おお、出来たのか。どれ、わしも中を確認しよう」「お義父様!それはいけません。まるで工務店の方を信頼していないようですわ」「お、おお。わかった」ナイス、飛鳥。そんじゃ、俺らで昨日確認したように動こう。俺は2階。飛鳥は1階だな。昨日の晩のこと。俺らは盗聴や盗撮を避けるように筆談をした。もちろん、会話をしながら。「やっと私たちの部屋ができるのね!」 『どんな作戦でいくの?』「そうだな。こことは違ってまさに二人っきりって感じだよな」 『俺は2階を見て回る、飛鳥は1階でいいか?』「やだー、なんか緊張しちゃう」 『了解』「俺が全部解してやるよ!」 『じゃあ、明日はよろしく』「明日、移動かな?なんか楽しみになってきたー」「俺も」「おやすみなさい
人間手に入らないものほど欲しくなるものだと強く思う。今、飛鳥を抱くわけにはいかない。というか仕事中に煩悩まみれ。同じ部屋で寝ているから、拷問のようだ。たまにスヤスヤと寝息を立てやがってと思うときがある。ああ、せめて違う部屋ならなぁ。…きっと夜這いに行くだろう。少し前まで欲情しなかったのになぁ。そんなこと考えながら仕事中でいいのだろうか?そんなこと考えながら木魚を叩いているが?そんなこと考えながら読経しているが?「2泊できそうだよ!」と、飛鳥は元気に俺に言う。「大学、無理してないか?変な男に引っかからないか?」「心配性だなぁ。私にはコレがついてるもん!」と、左手の薬指の指輪を見せようとしたんだろう。はまってない……。「嘘…。ヤダ…。大学のどっかに落としたのかな?大学の事務局に落とし物で届いてないかな?」「おい、顔色悪いぞ。わかったから、それは明日考えよう。今日はゆっくり休め。やっぱり無理かけてるんだろ?俺は大丈夫だから」(本当は大丈夫じゃない。かなり溜まっている)こんな時でもしっかりのぞいている。飛鳥が具合悪いんだから出てきて、助けてくれてもいいものを!どうしよう。指輪…。大学で落とし物のとこにあるかなぁ?拾った人がいい人ならいいんだけど。最悪質屋とかに行ってしまったら…。明日バッグの中とかよく調べるけど。タケルさんみたいに私もピアスにすれば絶対なくさなかった。指輪にこだわったばっかりに…。「飛鳥ー、大丈夫か?まだ指輪の事考えて悶々として眠れないのか?仕方ないなぁ」と、タケルさんは掛け布団ごと私を抱きしめて一緒に眠ってくれた。「これならのぞかれても恥ずかしくないだろ?」「ありがとう。ぐっすり眠れる。私は抱き枕状態だね(笑)さっきまでタケルさんの言う通り悶々としてた」「この状況は俺が悶々とするんだからな、大人しく寝ろ!」小声で会話していたが、なんだか穏やかな気分になってよく眠れた。翌日から家族によるのぞきはなくなった。翌日の夜の二人の会話。のぞきがないなら、新婚旅行を無理しなくてもいいよなー。1泊でいい。飛鳥にその旨を伝えてみよう。「のぞきがないなら新婚旅行1泊でも俺は構わない。飛鳥が無理して時間作って顔色悪くしてる方が心配だ」「それなんだけど……カメラとかない?ものすごい羞恥プレイなんですけど」「部屋に