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第721話

Author: クレヨンまるこ
咲夜は少し横にずれてスペースを空けると、隣を軽く叩き、千暁に横になるよう促した。

千暁は、咲夜が空けてくれたベッドの半分に横になった。

彼が横になるのとほぼ同時に、咲夜も体を寄せ、片腕を千暁の頭の下に差し入れ、もう片方の腕を彼の腰に回した。

まるで千暁を半分抱きしめるような格好だった。

咲夜は彼の背中を優しく撫でながら、小さな声で言った。「寝て。私がついてるから。ずっとそばにいるよ」

千暁はただ目を上げ、じっと彼女を見つめていた。

その視線に気づいた咲夜は顔を伏せ、千暁の薄い唇にそっと口づけた。ほんの一瞬触れるだけのキスをして、すぐに唇を離す。

咲夜は千暁に優しく微笑みかけ、その手は変わらず穏やかに彼の背中を撫で続けていた。

千暁はここ数日、ろくに休む暇もなく動き続けていた。そんな彼が今、咲夜の腕の中に抱かれ、ようやく安心して眠ろうとしていた。

本当なら、もう少しだけ咲夜の顔を眺めていたかった。けれど、彼女の手に優しく背中を撫でられているうちに、次第に眠気が押し寄せ、千暁はほどなく目を閉じた。

意識がぼんやりと霞む中、耳元には咲夜の優しい声だけがかすかに届いていた。
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