เข้าสู่ระบบアーノルド家の人達はぐっすり寝れたようでよかった。
見張りは俺が引き受けたのだ。馬車に乗せてもらうのだから、それくらいしなければ。「それでは、出発しますぞ?」
「はーい!」
元気に返事をしたのはミリアで、俺はその横に座らせてもらっている。なんども言うが、この体は疲労が無いからいい。
魔力は動かなきゃ回復するからな。
馬車は順調に進んでいた。
「ミリアは冒険者としては長いんですの?」
「うーん。そうねぇ。長いといえば長いかなぁ。一年は経ってるけど、何にもテイムできなくて、弱くて。それで、荷物持ちしてたんだ」
「そうなのですか? なんと。あなたみたいな華奢な子が荷物なんて持てますの?」
「はははっ。そうなんだよねぇ。大して持てなくて。だからお金稼げなくて……」
リンスさんがフンッと鼻息を荒くしている。
何かお気に召さなかったかな?「女性に荷物を持たせるなんて見下げた冒険者もいるのですわね! 何も
「では、今度こそ服屋に行きますわよ!?」「そうだね! たのしみー! でもさ、リンスちゃん、試着はやめた方が良いかもね」「そ、そうですわね。仕方がありませんわ」 前回のことがあるからな。 少しは注意してくれよ?「我々もついていきますからな?」「わかってますわ!」 ダンテさんも馬車を引っ張りながらついていく。しっかりと見張るつもりなんだろう。俺も今回は目を離さない。 どの街にも貴族用の店があるんだろうか? この街にも少しお高そうな服がショーウィンドウに飾られているのだ。「わぁ! これ可愛い!」 ふんわりした感じの服で肩にヒラヒラとしたフリルが付いている。 へぇ。ミリアもこういう服が好きなのかぁ。 普段のミリアの服は黒い布を被って皮鎧を付けているような形だ。服と言えるものはあまり来ていない気がする。「素敵ですわね。ミリアにプレゼントしますわよ?」「えぇー? そんなぁー。悪いよー」 アイツ……悪いと思ってないな。 あわよくば買ってもらう気してるぞ?「悪くないですわ。私のことを救ってくれたんですもの、服なんて安いものですわ。ねぇ、ダンテ?」「はっ! 左様でございます。お嬢様の命は何よりもかけがえのないもの。それを救って頂いたのですから、金額は関係ございません」 流石は執事である。貴族がどれほど金を持っているかは俺には計り知れぬところではあるが。言う事が違うな。命は買えるものでは無い。その通りだな。命は1つしかない。 俺は二回転生しているけども。「な、なら、欲しいです!」「いいですわよ。他にも何か欲しいのがないか中に入って見ますわよ!?」「は、はいぃ」 侍女も伴って三人で入っていく。 俺は……なんだか娘達を連れてきたお父さんになった様な気持ちになるな。これは。 それは、ダンテも同じようで端っこで二人で手を組んでたっているというスタイルで。一緒に買い物をすればいいの
その後は順調で、何事もなく野営できたのであった。その後は特に何も無かったからあえて語る必要はないだろう。 ミリアとゆっくり馬車で話せて幸せな時間だったけどな。「街が見えましたよ!」 次の街では油断しないようにしないとな。「次は皆で行動致しましょう!」 リンスさんがそう宣言する。 ダンテさんとベリーさんは苦笑いである。 ようやく反省したかと言った感じ。 もしかして、リンスさんは常習犯だったんだろうか。言う事を聞くことの方が少ない。みたいな。「いやー。ミリア様とナイル様には感謝しかありませんな。リンスお嬢様が人の言う事を聞く、反省するのなんか滅多にありませんからな。有難う御座います」 こっそりとダンテさんに礼を言われた。やっぱり普段はお転婆なお嬢様らしい。俺達と合流してからはそんなお転婆さはあまり発揮していなかったが。この前のような事があったから、さすがに懲りたんだろう。「まずは、食料の調達です。お嬢様、何か気になるのがあれば購入されてみてはいかかですか?その方が食事のバリエーションも増えますし」「それはいいわね! 行きますわよ!」 リンスさん、割とチョロい。 ダンテさんは流石に何年もリンスさんの身の回りの世話をしてるだけある。性格をよく熟知している。 それなら、この前のような事も予期出来たんでは無いかと思ったりもするけどな。あれは俺がいたから大丈夫って思ってくれたのかな?「これなんかどうでしょうか? 甘くて美味しいですぞ?」 ダンテさんが手に取ったのはオレンジ色したマンゴーのような果物である。「それは、食べたことがあるわね。食べるわ。えーっと、それはなんですの?」 黒い板状の物を見てそう質問する。「それはノリさ。海藻を乾燥させたものだよ」 ダンテさんに聞いたつもりだろうが、親切に店の人が教えてくれた。 海藻か。いいな。 おれ、骨だから食えないんだった。 はぁ。肉体が欲しい。「ノリ……
騒動の後は衛兵に事情を説明して後始末をお願いした。街に巣食う組織の仕業のようで衛兵には感謝された。 これで、その組織はこの街に居られなくなるだろうとのこと。「私の食料の補充は終わりましたし、もう街を出た方がいいでしょうか?」 ミリアと俺に意見を求めてきたダンテさん。 俺はコクリと頷く。 早く出た方がいいだろう。 組織がアイツらだけだとは考えにくい。「それじゃあ、もう馬車に荷物を詰めて行こー!」 そうだな。行こう。 リンスさんは大丈夫かな?「リンスさんは大丈夫?」「大丈夫ですわ。本当はベッドで寝たいところではありますけれど、こうなってしまっては仕方がありませんわ」 ミリアに聞いてもらうとリンスさんはため息を吐きながらそう諦めたように言った。 侍女のベリーさんに付き添われて馬車へと向かう。 街を出た所で皆で乗り込むと走り出した。「はぁぁ。とりあえず、良かったわよねぇ。リンスさんは見つかったし、助かったから。一時はどうなるかと思ったわぁ」「そうですわね。私も油断していましたし。実は……あの後ダンテにお説教されたのですわ」 最後は御者をしているダンテさんに聞こえないようにゴニョゴニョと言っていた。ダンテさんの気持ちは痛いほどわかる。仕方がないことだと思う。「そうなんですねぇ。私は怒られたことないなぁ。いつも失敗ばかりだけど」 怒りはしないよ。 逆に清々しい位に失敗したり堂々としてたりするじゃん。 感心するよ?「えへへぇ。そう?」 ニヤァッとしてるけど、別に褒めてないんだよね。少し考えて行動してくれれば嬉しいなぁとは思うんだけどさ。「仲が良くて羨ましいですわ。いいですわね。心を許した者と旅というのは」「えー? でも、リンスさんは、ベリーさんとダンテさんに心を許してるんじゃないんですかぁ?」「そうなんでしょうか。ちょっと分からないのですわ……」 リンスさんは静かに俯いた
「ナイル! 大変! リンスさんがいない!」 クソッ! やられた! 店を出ると裏側に回る。 人影はない。 どこ行きやがった? この通りは人の通りも多いし、樽を詰んだ荷車を引いている人もいる。「ナイル!? いた?」 いや、何処かに隠れたらしい。 どこにも人影がない。「どうしました? 皆さん、慌てて?」 そこにタイミングが良いのか悪いのか。 やって来たのはダンテさんだ。「すみません。目を離した隙に拐われてしまいまして……」「なんと!? こんな街でも安全ではないということですな。お嬢様を見つけましょう」「はい! でも、なんだかそれらしい犯人が分からなくて……どうしたらいいんでしょうか? すみません! ダンテさん!」 ミリアが頭を下げるが、そんな暇があれば今は手がかりを探すことに頭を使った方が良いだろう。 考えろ。 何かヒントはないか? この通りを通って逃げたはずなのに、全然周りの人が反応していないということは、人を連れているということがわからないということ。 ん? あの樽……あんなに積んであるのに一人で引けるのか? 一個しか中身がないなら……。 そうか! ミリア! アイツだ! 指さしたのは樽を積み重ねているのに一人で引っ張っている人だ。 ミリアが走っている。 俺も後を追う。「あの! その樽何が入ってるんですか!?」「あぁ!? 別に何でもねぇって!」「見せてもらっていいですか!?」 ミリアが無理矢理見ようと樽を触ると、急に走り出した。「嫌なこった!」 樽を積んだまま走り出してしまった。 後を追うミリアと俺。 クソッ! 速い! 路地に入ってしまう。 角を曲がった。 追って角を曲がる。 けたた
アーノルド家の人達はぐっすり寝れたようでよかった。 見張りは俺が引き受けたのだ。馬車に乗せてもらうのだから、それくらいしなければ。「それでは、出発しますぞ?」「はーい!」 元気に返事をしたのはミリアで、俺はその横に座らせてもらっている。なんども言うが、この体は疲労が無いからいい。 魔力は動かなきゃ回復するからな。 馬車は順調に進んでいた。「ミリアは冒険者としては長いんですの?」「うーん。そうねぇ。長いといえば長いかなぁ。一年は経ってるけど、何にもテイムできなくて、弱くて。それで、荷物持ちしてたんだ」「そうなのですか? なんと。あなたみたいな華奢な子が荷物なんて持てますの?」「はははっ。そうなんだよねぇ。大して持てなくて。だからお金稼げなくて……」 リンスさんがフンッと鼻息を荒くしている。 何かお気に召さなかったかな?「女性に荷物を持たせるなんて見下げた冒険者もいるのですわね! 何もしなくてもお金を上げればいいのですわ!?」 はははっ。 さすがお嬢様。 まぁ、ミリアに荷物持ちは無理だろうっていうのは同感だけどな。「そういう訳にも行かないよぉ。今だって、ナイルがいないと何も出来ないし」 でも、俺の事をテイムしたのはミリアだから。ミリアがしてるのと変わらないさ。俺は逆についてってるだけって事だからな。「ふふふっ。たしかに、そうね? しっかりとついてきなさい?」 ははぁ。お嬢様。「ナイルさんはミリアの侍女みたいなものなんですの?」 俺がお辞儀をしたからそう思ったのか? まぁ、でも侍女と変わんないよな? 料理作ったりもしてるし。「んー。侍女ではないかなぁ。なんていうのかなぁ。パートナーかな?」「なっ!? それは、婚姻関係にある方をそういうんではなくて!?」「そうなの? じゃあ、相棒?」「それなら、分かりますわ」 なんだか難しいお嬢様だな
話しているうちに日が沈んでしまったので、野宿をする事となった。そこで疑問に思ったのだが、お嬢様って野宿するのか? 御者の人とお嬢様の後ろに控えているお付の女性もいるし。どうすんだろ? 「今日はこの近辺で野営になりますけど、皆さんはどうされるんですか?」「はっ! 私共もテントを設営しまして、野営をさせていただきます!」 それに答えたのは御者の人で、テントを張るらしい。それならもう少し木々がある方に行こう。 ミリア、こっちに案内してくれ。「あっ、こちらへどうぞぉ」 ミリアが俺の後を付いてきて案内してくれる。 いい草むらと気の感じのところを見つけた。 ここにしよう。「今日は、ここで野営にしましょう! ここでなら、少し大きなテントを張っても問題ないようです!」「先程から不思議に思っていたのですが、スケルトンと意思疎通が出来ているのですか?」「はい! 普通に念話で話してます!」「はぁ。凄いですなぁ」 御者に感心されてしまった。 野営するところを少し綺麗にして布を敷いたり丸太に座ったりしながら少し落ち着いた頃。「あっ。申し遅れました。私共はアーノルド家の者でして、わたくしは執事をしております。ダンテと申します。こちらはアーノルド家、当主代理のリンス・アーノルド様で御座います」 さっきまで御者だと思ってた人は執事さんだったんだな。身の回りの世話もしながら馬車の手綱も握って大変だな。「ご紹介に預かりました。リンス・アーノルドですわ。この度は助けて頂きまして、誠に感謝致しますわ。王都に戻ったらしっかりの謝礼をするようにお父様にお願いしますわ」「助けることが出来て良かったです! 私はミリアっていいます! ちょうど荷物も載せれましたし助かります! 逆に感謝したいくらいです! ねぇ、ナイル?」 あぁ。そうだな。 本当に丁度よかったわ。「ナイルと言いますのね。なんと言ってますの?」「丁度よかったって言ってます」「本