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56.スケルトン族

last update publish date: 2026-09-27 06:07:27

「おい! 骨の分際で俺様に当たってんじゃねぇよ!?」

 えっ? 俺?

 声のした方を焦って向くと、ドレスアップしたスケルトンがゴツイ馬に怒鳴られていた。

 なんか絵がシュールだな。

『なによ! あんたがぶつかって来たんでしょ!?』

「あぁ!? そのほっそい骨砕いてやろうかぁ!?」

 拳を振りかぶっている。

 こりゃいかん。

 咄嗟に縮地を使い、ドレスアップしたスケルトンの前に出る。

 振り下ろされた拳に手を添えて受け流す。

「なんだてめぇ!?」

『通りすがりのものです。往来の場でやめた方がいいのでは?』

 馬さんは周りを見ると野次馬に「馬の恥だ」とかヤジられて顔を顰めると振り返って歩いていった。

『大丈夫でしたか?』

『か……』

 何したんだ? か?

『カッコイイわね! あなた! 私の婚約者になりなさい!』

 どういう事?

『お嬢様! 何をなさ

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  • 元剣聖のスケルトンが追放された最弱美少女テイマーのテイムモンスターになって成り上がった件   57.決闘開始

     ミリアを指差して決闘だと宣言したお嬢様スケルトンだったが。なにで決闘するんだ?『トウカ様! 決闘なんて何事でございますか!? お止め下さい!』『爺や! 私の言うことに文句があるんですの!? フンッ! ナイル様を手に入れるためですわ!』『そのように婚約者を力ずくで手に入れていったい何になるんです? この方達を引き離してまでしてやる事ですか?』 その諭すような言葉で、爺やはなんとかお嬢様を落ち着かせようとしている。  お嬢様は下を俯いて口ごもってしまった。 この貴族の人達は貴族とはなんたるか。という考えを自分たちで持っている人達なのだろうな。そう感じた。「その決闘受けて立つわ!」 腰に手を当てて胸を張りトウカを指さしてそう宣言した。  でたよ。せっかく話が纏まりかけてたのにややこしい話になるじゃないか。『ミリア?』「いいからナイルは黙って! これはそこのお嬢様と私の間の話よ! そうでしょ!? そこの爺やも黙ってて!」 ミリアは爺やと呼ばれた執事までもそんな扱いをしてしまう。  爺やは表情は分からないがなんだか凄く嬉しそうな優しい雰囲気で下がって後ろに控えた。 任せてくれるってことだろうか。  ミリアはこういう時に完全に自分のペースに人を巻き込んでいく人だ。  それは良い時と悪い時があると思う。 今回は相手が多分子供のスケルトン。  だから、こういう対応の方がもしかしたらお嬢様は嬉しいのかもしれない。『言ったわね!? 逃げないでよ!?』「逃げないわ! なんだってやってやるわよ!」『貧弱な人族には力比べで勝負よ!』 人族の人達は筋肉をつけないと重いものを持ったり、力を発揮したりは出来ないだろう。  だが、俺たちのような魔力で運用されている生き物は違う。    魔力の質、量で決まる。  勿論、人族も身体強化をすれば力を発揮出来る訳だが。  俺達のような魔族と呼ばれる者の身体は魔力伝導率が全然違うのだ。

  • 元剣聖のスケルトンが追放された最弱美少女テイマーのテイムモンスターになって成り上がった件   56.スケルトン族

    「おい! 骨の分際で俺様に当たってんじゃねぇよ!?」 えっ? 俺? 声のした方を焦って向くと、ドレスアップしたスケルトンがゴツイ馬に怒鳴られていた。  なんか絵がシュールだな。『なによ! あんたがぶつかって来たんでしょ!?』「あぁ!? そのほっそい骨砕いてやろうかぁ!?」 拳を振りかぶっている。  こりゃいかん。 咄嗟に縮地を使い、ドレスアップしたスケルトンの前に出る。  振り下ろされた拳に手を添えて受け流す。「なんだてめぇ!?」『通りすがりのものです。往来の場でやめた方がいいのでは?』 馬さんは周りを見ると野次馬に「馬の恥だ」とかヤジられて顔を顰めると振り返って歩いていった。『大丈夫でしたか?』『か……』 何したんだ? か?『カッコイイわね! あなた! 私の婚約者になりなさい!』 どういう事?『お嬢様! 何をなされているんですか!? 勝手に街に出るなんて危険です!』 やって来たのはカチッとした執事風のスケルトン。『爺や、この人を婚約者にします!』 爺なのか? このスケルトン?  年齢の概念あるの?『何を言ってるんですか! お嬢様にはリビングアーマー族の許嫁が居るではありませんか!』『あんなゴツイ奴嫌よ!』 なんか、他種族国家トイロは色々と複雑なようだ。『俺はこのミリアと旅の途中でして、この国にずっと居るか分からないので』『あぁー!? 人族じゃない! そんな弱っちいやつと一緒に居ると不幸になるわよ!?』 いやー。弱いから不幸になるとは限らないんじゃ。 そんな事を思っていると横からずいっと出てきたミリア。目がつり上がって可愛い顔が台無しである。「聞き捨てならないわね! ナイルは私のパートナーよ!」『ナイル様っていうのね!? 私と結婚しましょう!?』 俺に詰め寄ってくるお嬢様。

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     こちらを見つめる赤い光。『こいつはアーミーアントだな』「うわぁ。ちょっと嫌いかも」『俺もだな』 カチカチと口のハサミを鳴らして威嚇しているようだ。  せっかくの休憩を邪魔してくれたな。 その時は何も思わずにアーミーアントの頭を落としたのであった。 後から後悔することになろうとはその時は思わなかった。 その日はゆっくりと休んだ。 次の日、目を覚ますと何やら周りがざわめいている気がする。「なんか、変な感じだねぇ?」 ミリアも何か異変を感じ取ったようだ。  なんだから大きなものが蠢いているような。『ミリア。一応戦える準備を』「あぁふっ。はぁい」 欠伸をしながら準備をするミリア。  俺も警戒しながらだが、休めたから魔力は回復したしな。  戦いになっても問題は無い。 少し離れた岩場から黒い影が現れたと思ったら次々とアーミーアントが出てきた。こちらに向かってくる。『そういう事か。仲間がやられたから復讐に来たのか?』「うわぁ。数が多いね」 ミリアがそういう感想を抱くのも無理はない。この光景は胃からせり上がってくるものがあり、ちょっと気分が悪い。 あっ、胃は無かったわ。『はぁ。朝の運動といきますか』「おぉー!」 そう意気込んで戦い始めたのは良かったのだが、次々と迫り来るアーミーアントに精神的にも削られ始めた頃。「ねぇ。もう見たくない!」『同感だ。もう巣を攻めよう』 アイツらが湧いてでるところを突き止める。  その為にはこの大群を始末しないとなぁ。  なんかないかなぁ一気に吹き飛ばす方法。 魔力でって言ったってこの数は限界がすぐに来てしまう。何せ見渡す限りアーミーアントなのだ。どこから出てきているのかも分からない。 なんか持ってたような。 なんだっけ。 おっきい何かが。

  • 元剣聖のスケルトンが追放された最弱美少女テイマーのテイムモンスターになって成り上がった件   53.命を燃やせ

    「はぁぁぁぁ。痛かったぁぁ」『ありがとうな。おかげで倒せたわ』「ううん! 私も役に立てて嬉しいんだぁ!」 ニコニコとそういうミリアだが、手は赤く腫れ上がりなんだか可哀想な気がするが。本人は至って冷静で手をさする位でなんとも思ってないみたい。 片手を拾い肘の位置に持っていき魔力を巡らせるとくっ付いた。  これが魔力で運用されているモンスターの身体である。 奥に向かうと。  ここの部屋にも宝箱があった。  ここの箱にも罠はなく、中にはナックルが入っていた。 ねぇ。このダンジョンなに?  欲しいものが出てくるなんて。『ミリア。これはあげる』「あー! すごーい! これでもう痛くないね!」 しかもこのナックル、アダマンタイトか?  でも色的にオリハルコンかもしれない。『ミリア、それめっちゃ硬いと思うぞ?』「そうなの? ラッキー! さっきのホントに痛かったんだよねぇ。これで痛い目にあわなくてすむね!」 それはそうなんだが、なんだか欲しいものがピンポイントっていうのはなんか凄いな。  これが前前世で聞いたご都合主義とかいうやつか?『そうだな。付けてみたらいいんじゃないか?』「えぇ? なんか呪われたりしてたら嫌だなぁ」『外れなくなったりしてな?』「ちょっ! ちょっとぉー! 脅かさないでよぉ! まったくぅー!」 装着してみるとサイズも丁度いいしいい感じなようだ。「あっ! また階段だ!」 少しゆっくりと慎重に進む。  こんなモンスターが出た後に何が出るんだろうか? ゆっくりと扉を開ける。  見えてきたのは布を被ったナニカ。 あれはなんだ?  レイスか?「ボォォォォォ」 おぉ。喋ってるよ。  俺より優秀だなレイス。 レイスの周りには闇の球が浮かび上がり、いつ放たれてもおかしくない。『ミリア、

  • 元剣聖のスケルトンが追放された最弱美少女テイマーのテイムモンスターになって成り上がった件   52.メタられた

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