ログイン「暗くなってきたね?」
コクリと頷き、近くに川がないか探す。
ヒンヤリとした空気が南から来ている。不思議だよな。
骨なのに風の感覚まで分かるんだよな。「こっち?」
コクコクと頷き、進むと川のせせらぎが聞こえてきた。
キラキラと夕焼けのオレンジの光を反射して何とも幻想的な景色を作り出している。「わぁぁ。なんか綺麗だね?」
コクコクと頷く。
確かに綺麗だ。 今日はここを寝床にしよう。ミリアを下ろすとその辺にあった石を積み重ねて即席のコンロを作る。
木の枝を集めてくると。 その真ん中に木の枝を入れる。火……って。
ジェスチャーでミリアに火をおこしてほしいとお願いする。「えぇっ!? 火をつけろって? 無理だよぉ。私魔法使えないもん」
おいおい。マシかよ。
思わず頭を抱えてしまう。「あっ! なんか、冒険
空が薄暗くなってきた頃。 街道を少し外れたところで視界を遮れる草むらのあるところを探す。「あそこがいいんじゃない?」 草が生い茂っているゾーンがあった。 視界を遮れる場所だ。 火を起こしたあとがある。 ここならいいかもな。「よーっしっ! 薪になる枝を探そう」 待て待て。一人で行くな。「あっ。ごめーん!」 なんか……このやり取りいい。「ん?」 いや、なんでもない。行こう。「うん!」 枝をその辺から集めてきて石も探してきた。 石でコンロを作り出して枝をピラミッド型に積み上げる。 火をどうつけるかだが、それは魔法が出来れば一番いいんだが。そうもいかない。魔道具のライターに近いものを使ってつける。 魔法陣が描いてあり魔力を流す事で炎が出てくるのだ。便利なんだよなぁ。 パチパチと枝が音を鳴らしながら俺たちを照らしてくれている。ほのかに温かく、ユラユラ揺れる様は俺達の心を癒してくれる。 ボーッとしばらく眺めていると、ハッと気付いた。飯作んないと。 買ってきていたフライパンを作ったコンロの上に乗せる。 熱がフライパンにつたわり、すぐに熱くなった。肉を投入する。ジュージューと香ばしい香りを漂わせながら美味しそうなキツネ色になっていく。「わぁ。いい匂い!」 調味料もなかったのだが、今回は金があったから買ってきたのだ。塩をかける。それだけでどれほど美味しいことか。 はい。どうぞ。 フライパンから皿に肉をのせる。 ミリアの口からはジュルリと言う音が聞こえる。 行儀が悪いよ? ミリア?「エヘヘッ。ごめーん!」 まぁ。許すけど。 ミリアは肉にかぶりついた。 買ってきた肉だからホーンラビットの肉かな? 引き締まってて美味しいらしい。 美味しそうだなぁとは思うのだが、不
出立の準備を終えた俺達はギルドにその事を報告しに来ていた。「アンさん、私達この街を出て王都を目指すことにしました! 竜の鱗を加工できる職人を探すつもりです!」「そうなのねぇ。寂しくなるわぁ。あっ! ギルドカード貸してくれる? この前、盗賊の懸賞金払うの忘れてたのよ。ごめんね?」「えっ? 懸賞金?」「そう。賞金首だったみたいよ? 倒した盗賊。凄いわねぇ」 えっ? アイツら賞金首だったの? あんなに呆気なかったのにな。「すみません。知らなかったです」「いいのよ。こっちの落ち度だから。盗賊団に金貨五十枚だったのよ。ちょっとまっててね」 そういうとアンさんは奥に消えていった。 五十枚? 大金だな! やったな! ミリア!「これで……食事は外食しても大丈夫だし。遠出前に食料を買っておこう。一々狩った肉を食べなくてもいいなんて……幸せ」 ミリアの目から小さな雫が頬をつたった。 そんなに嬉しいか。 肉もいいじゃないか。 俺食えないけど。骨だから。「お待たせ。はい! 金貨五十枚ねぇ」「ありがとうございます! はい。ナイル」 そのまま俺に袋を渡してくる。 おられが持っていた方が安全だということだろうが。良いのかそれで?「じゃあ、私たちは行きます!」「うん! 気が向いたら戻ってきてよ?」「……はい。気が向いたら」 ミリアは曖昧に微笑むとカウンターに背を向けて出口に向かった。「おい! テイマー」 ガッチリとした冒険者に行く手を阻まれる。 はぁ。まだ俺達に手を出そうって言う奴がいるのか。学習能力がないこったなぁ。 剣を構えようと────「ありがとう! この街を救ってくれて! そっちのスケルトンも!」「「「ありがとう!」」」 前にいた冒険者達皆が頭を下げた。 これまでの分の謝
扉を開けた先には、大勢の人とステージには宝石の数々が並んでいた。 ステージの宝石に対して客が値段を提示している。そうして、値段がドンドンとつり上がっていく。 客席側からはステージを通らない限り、裏へは行けない構造みたいだ。 どうする?「もう、あそこに乗り込んじゃおっか?」 ボソッとミリアがそう言った。 確かにな。外の騒ぎにも気づいていないようだし、騒ぎを起こしても問題ないだろう。 ミリアは、背中にしがみつくんだ。「うん!」 背中にしがみつくミリア。 骨はこういう時に便利だ。 骨に足をかけることができる。 客席に足を踏み込む。 ローブを着ているから誰が来たかは分からないだろう。そのまま客の席を駆け抜ける。そして、ステージに跳躍した。「なっ!? なんだ貴様!?」「ドラゴンの子供はどこ!?」「何故それを!?」 ステージにいた男に剣を突きつける。 少しくい込ませる。「ぐっ!」「どこ?」「ステージ脇から入った通路の一番奥の部屋だ」 そのまま切り伏せるとステージ脇に駆ける。 通路が続いている。「何者だ!? 敵襲!」 各部屋からゾロゾロと武装した人が出てきた。 これは邪魔だな。 片っ端から切り伏せる。 剣術を出すまでもない。 コイツらはただのゴロツキだ。 あの傷の奴は何処だ? 次に会ったらたたっ斬ってやるのに。 そう思っている間に奥の部屋に着いた。 ドアを斬り破る。「なん────」 そこに係として居たんだろう奴を切り倒し。 置いてあった布を被っていたものを取り、中を確認する。 赤みがかった鱗の小さなドラゴンがいた。「おぉー。このドラゴンで間違いないね」 あぁ。脱出だ。 カゴを持って出る
それは、張り込みして八日目の深夜だった。 暗くて見えないが、人が二人、会って何か話している。 少し近づいてみると、少し会話が聞こえてきた。「…………はどうした?」「けいこく…………た」「だい…………か?」「…………ない。…………のこどもは…………か?」「あぁ。…………おーくしょんで…………うる」 ん? オークション? どこでやるんだ?「じゃあ、明日」 そう言って別れた。 何処かでオークションがあるのか? 一体どこでやるんだ? 待てよ。 オークションってことは、出す側だけじゃない。落札する側の人間が居るはずだ。そいつらを探せば……。 一旦は、その場を後にする。 明日、裏通りを探っていれば人の流れで分かるはずだ。 その日宿屋に戻るとミリアと打ち合わせをしてから寝た。 次の日は街が異様な空気だった。 何故か。 街の外から来た者が数多く闊歩していたからだ。 奴らは裏に行くと何回か路地を曲がると一件の家に入っていったのだ。その家の前には屈強な男が一人。受付なのだろう。何かを見せて家に入っている。 しかし、家の規模に対して入っていく人数が多すぎる。これは、地下だな。地下オークション。それを領主が行っているのか? 何をオークションにかけるのかわからないが、ろくなものでは無いだろう。中に入れるか? あの男を倒せば異常事態だと知らせることになる。 どうすれば…… その時、空を大きな影が覆った。それだけじゃない。気付けば、街は火の海に包まれていた。 何が起きた!? 上空をみると全長十メートルはありそうなドラゴンが旋回している。飛びながら口から火を放っている。 ファイヤードラゴンの成体だろう。 よく見るとキョロキョロと街を見ている。 なにか探しているのか?「グルルゥゥゥアアアア!(私の子供をどこにやったぁ!)
「アンさん、おはようございます」「あっ! ミリアちゃん! この前の依頼大丈夫だったの!?」「はい! ナイルが居ますから、問題なかったですよ?」 目を見開いて驚いたアンさん。 驚くよな。スケルトンだし。「その……スケルトンのことよね?」「はい!」「疑うわけじゃないけど、ギルドカード見せてもらってもいいかしら?」「はい! どうぞ!」 ミリアがギルドカードをアンさんに渡すとカードを装置の上に置いた。 すると、ブンッとウィンドウが開いた。「あぁ、そういえば、隣の国でドラゴンによる被害が出ているみたいよ? この前のアンガー山はその国の国境付近だったけど、大丈夫だったのね?」「はい! 問題なかったです!」「そう。それはよかったわ」 カードが読み込まれたので、討伐記録の所をタップする。「えっ!? ホワイトボアに……レッドホーク? それにポイズンスネークや、ブラックコングまで……最後に…………グリフォンも」 ウインドウの下部には冒険者ランクがEと表示されていたのだ。先程まで。今はそれが変わり 、Cと出ている。「総合判定はCランクよ。そりゃこれだけ倒せばツーランクも上がるわよ! はははっ! どうなってるのよもぉ」 なんだか頭がおかしくなったかのように笑っている。大丈夫かな?アンさん。「はい。あのミリアちゃんがねぇ。依頼達成してないのに討伐記録だけでCランクなんて、中々ないことよ?」 そう言いながらギルドカードをミリアに渡す。「そうなんですか?」「えぇ。上のランクの魔物を倒さないとこの装置ではランクアップ中々しないんだから。ナイルくん様様ね? そのナイルくんの剣は、どこにいったの?」「それが、ナイルの技に耐えられなくて粉々になっちゃったんですよ」「技に耐えられなくて……粉々? 剣が?」「はい! だから、新しいの買わなきゃいけないんです! では、また!」 そう言って受付に
「ララちゃんとリーフさんは衛兵さんに頼もう! まずは、目に傷のある男を探すわよ! 許せないわ!」 ララちゃんの家を出るなりそう大声で言い放った。 あぁ。そうだな。 あっちから現れてくれれば楽なんだがな。 そう思って実行したこの大声作戦。 恐らく、動向を監視しているであろう者が俺達を止めようと襲いかかってくるのではないかとよんだ。 だから敢えて大声で言ったのだが。 どうだろうか。 チラリと去っていく黒い影が見えた。「聞こえたかな?」 大丈夫だろう。 これで、俺達に標的はかわると思う。 そして、ホントに捜索もする。 見つかるのは早いのに越したことはない。 でも、今日は休もう。 魔力がない。「今日のところは宿に戻ろっか」 その日はよく食べて良く寝た。ミリアが。 俺はただ休んでいただけ。 ミリアさん、今日そんなに動いてなくない? ほとんど俺がおぶってたじゃん。 でも、食べれるのいいなぁ。 その日に襲撃は無かった。 次の日。 まず、薬を売りに行った。 それが、なんと一瓶が金貨一枚で売れた。 三つ売ったから金貨三枚。 日本円で大体三十万くらいだ。 それを元手に買い物しながら情報を聞くことにした。 まずは、メインストリートにあるお肉屋さん。 老舗の雰囲気漂うお店には肉を使った料理が並んでいて、行列ができている。 ここならお客さんとしてあの男が来ているかもしれない。「おばちゃん、このホーンラビットの照り焼きを一つください!」「あいよ。どうもねぇ」「おばちゃん、この辺で目に傷のある男を見たことない?」「んーーー。さぁ。見たことがないねぇ」「そっか。ありがと!」 ここはダメだったか。 そのままメインストリートのお店で買い物をしながら







