เข้าสู่ระบบキャラ育成・箱庭・PvP・ダンジョン攻略。歴史上の人物をAIキャラとして仲間にできるゲーム『HISTORIA ZERO』。勝者はキャラに何でもできる。敗者は画面を見ているだけだ。 初日、チュートリアルで★5呂布を引いた俺は、自慢の書き込み一つで包囲され、全滅させられた。アリアが犯されるのを、指を咥えて見ていることしかできなかった。 翌日、アカウントを作り直した。理由は単純だ。負けたままで終われるほど、俺は大人じゃない。そして、勝つ側に回りたかった。 新しいガチャで引いたのは★4、明末の女将軍・秦良玉。AIのはずの彼女は、誇り高く、強く、時に脆かった。 あれはAIだ。俺はそう自分に言い聞かせ続けた。
ดูเพิ่มเติม貂蝉が立ち直るまでに、数日かかった。 最初の二日、貂蝉は屋敷から出てこなかった。アニスが食事を運ぶ時だけ、扉が開いた。三日目、貂蝉は自分から食堂に出てきた。アニスや他の女たちと言葉を交わし、少しだけ笑った。震えはもう止まっていた。 四日目の夜、貂蝉は俺の部屋に来た。「リョウ様、お話があります」 貂蝉は寝台ではなく、向かいの椅子に座った。背筋が伸びていた。あの夜の儚さは、もうなかった。「町で、店を持たせてください」「店」「妓楼です」 俺は少し間を置いた。「なぜだ」「女たちを集めて、運営します。私のような、傷ついた女たちを」 貂蝉は俺を真っ直ぐに見た。「他のプレイヤーから捨てられた★1や★2のキャラ。トウタクやリチャード一世の元配下で行き場を失った女たち。町の在野キャラ。集められるだけ集めて、店で働かせます」「働かせる、ということは」「客を取らせます」 貂蝉の声に揺らぎはなかった。「ただし、強要はしません。本人の意志で選ばせる。料理の仕事、掃除の仕事、客との対話だけの仕事もある。客を取るかどうかは、それぞれが決める」「お前自身は」「私も、たまに客を取ります。それが私の経験を活かす道です」 俺は少し考えた。「資金は」「最初は出していただきたい。ですが、軌道に乗れば返済します。さらに、利益の一部はリョウ様にお納めします」 貂蝉は懐から紙を出した。事業計画書だった。「物件は町の中心の北寄り、空き家を一軒。改装はリズさんに頼みたい。料理はアニスさんに監修をお願いしたい。仕入れはガジンさんを通して」 俺は目を細めた。「もう動いているのか」「相談はしました。皆さん、協力してくださると」「秦良玉は知っているのか」 貂蝉が少し目を伏せた。「……いえ。リョウ様の許可をいただいてから、ご報告するつもりでした」 翌日、俺は秦良玉に話を通した。 秦良玉は黙って聞いていた。話
トウタク軍は呂布を失った瞬間から崩れ始めた。 指揮系統が機能しなくなった軍は脆い。連合軍の総攻撃を半日と持たず、前線は押し込まれ、中軍は逃げ、後方は混乱した。 トウタク本人は敗走した。拠点まで追い詰められ、そこもまた連合軍の兵がなだれ込んで陥落した。食糧、武器、資材、金貨。およそ価値のあるものは全て奪われ、建物は焼かれた。トウタク配下の★3たちは抵抗する間もなく次々と捕縛された。 トウタク自身は辛うじて逃げたという。後日、掲示板には「違うエリアに飛ばされた」との書き込みが流れた。連合軍の目の届かない場所でやり直すつもりだろうが、呂布を失った男にもう二度と以前のような勢いはないはずだった。 戦が、終わった。 連合軍の本陣に、縄で縛られた呂布が運ばれてきた。四人の★5が見張りについていた。暴れる余力は、さすがにもう残っていなかった。それでも目だけは相変わらず鋭く、近寄る兵たちを黙らせるだけの迫力を放っていた。 「処遇を決める」 ザルマンが言った。 連合軍の主要プレイヤーが天幕に集まった。俺も呼ばれた。議題は一つだった。「呂布をどうするか」 意見は三つに分かれた。 「登用しよう」 一人のプレイヤーが口火を切った。中堅どころの★5持ちだった。「★5の呂布だ。連合軍に取り込めば最強の戦力になる。失うのはもったいない」 それに対して、別のプレイヤーが首を振った。「無理だ。呂布は史実でも誰にも忠誠を尽くさなかった男だ。丁原を殺し、董卓を殺し、最後は曹操にも仕えようとして処刑された」「だがゲーム内では所有関係が成立する」「成立しても裏切られる。呂布が主人を殺す可能性は、他のどの★5より高い」 半兵衛が静かに口を開いた。「処刑を推します」 全員の視線が半兵衛に集まった。「呂布を生かす限り、誰かが必ず奪いに来ます。連合軍の内部で所有権争いが起きる可能性もある。あるいは呂布自身が脱走を試みる。その度に警戒と
連合軍の本陣に戻った。 奪った補給物資の荷馬車を引いて行くと、兵たちが目を丸くした。食糧、武器、資材、金貨。一部隊の補給を賄うだけの量があった。 ザルマンが出てきた。荷馬車を見て、目を見開いた。「……これは」「補給路を潰した。主力はこれからしばらく困る」「よくやった」 ザルマンが俺の肩を叩いた。「物資は連合軍全体で分ける。取り分を決めていい」「俺は★3をもらう。捕縛した十二人だ。それ以外はいらない」 ザルマンが少し驚いた顔をした。「それだけでいいのか」「俺には素材が必要だ」 ザルマンはしばらく俺を見ていた。それから頷いた。「分かった。その条件で」 兵たちが物資を運び出していく間、俺は半兵衛と秦良玉を連れて、ザルマンの天幕に入った。 貂蝉を連れていた。秦良玉の上着を羽織ったままだった。 ザルマンが貂蝉を見た。息を呑んだ。何も言えなくなった。「★5の貂蝉だ」 俺が言った。「……貂蝉」 ザルマンが掠れた声で繰り返した。「あの、董卓と呂布を裂いた?」「そうだ」 ザルマンの目が変わった。「これは……使えるぞ」「同じことを考えている」 俺は頷いた。「貂蝉で呂布を崩す。王允の策を、今度は連合軍の側が使う」「正気か」「正気だ」 半兵衛が横から口を開いた。「呂布は忠義でトウタクの下にいるわけではありません。所有関係があるだけです。貂蝉が介入すれば、呂布はトウタクのために戦わなくなる可能性があります」 ザルマンは少し考えた。「……やれるのか」「やるしかない」 貂蝉は何も言わなかった。
李傕が俺たちを見て、股間を軽くさすった。「ほう……また上玉が揃ってるじゃねえか」 郭汜も同じ仕草をした。舐め回すように秦良玉、レイナ、孫尚香を見た。「後で楽しませてもらおうか」 秦良玉の顔に、嫌悪が浮かんだ。槍を構え直した。「口を閉じろ」 声が低かった。 李傕が俺たちに向かってきた。秦良玉が受けた。白杆槍と剣がぶつかった。火花が散った。李傕の一撃が重かった。秦良玉の足が一歩、下がった。「……っ」 秦良玉が槍を構え直した。正面から押し合う戦いになった。李傕は笑っていた。 郭汜の方にはレイナが向かった。剣を抜いて、真っ直ぐに走った。「俺の相手はお前か」 郭汜が笑った。剣を構えた。 レイナは返事をしなかった。足音も乱さず、間合いに飛び込んだ。一撃。弾かれた。もう一撃。また弾かれた。 レイナの顔が歪んだ。痛みではなかった。【痛覚変換】が発動しない距離だ。まだ攻撃を受けていない。 郭汜の剣が速かった。 孫尚香が弓を引いていた。「どちらを狙う」 孫尚香が俺に確認を取った。 俺は半兵衛を見た。半兵衛は戦いに加わらず、両手を後ろで組んで立っていた。李傕と郭汜の動きを、交互に目で追っていた。「……李傕」 半兵衛が静かに言った。「李傕の方が先に崩せます。右足への踏み込みが大きい。前に出る瞬間に右膝の内側ががら空きになります」「孫尚香、聞いたか」「はい」「秦良玉、一度下がれ」 秦良玉が引いた。李傕が追った。 前に出た瞬間、李傕の右膝の内側が露出した。 孫尚香の矢が、その一点を貫いた。「ぐっ……!」 李傕が片膝をついた。そこへ秦良玉の白杆槍が伸びた。