エロゲー級敗北凌辱箱庭『HISTORIA ZERO』 ~歴史美女キャラがモンスターと敵に犯されながら成長する~

エロゲー級敗北凌辱箱庭『HISTORIA ZERO』 ~歴史美女キャラがモンスターと敵に犯されながら成長する~

last updateLast Updated : 2026-07-30
Language: Japanese
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キャラ育成・箱庭・PvP・ダンジョン攻略。歴史上の人物をAIキャラとして仲間にできるゲーム『HISTORIA ZERO』。勝者はキャラに何でもできる。敗者は画面を見ているだけだ。  初日、チュートリアルで★5呂布を引いた俺は、自慢の書き込み一つで包囲され、全滅させられた。アリアが犯されるのを、指を咥えて見ていることしかできなかった。  翌日、アカウントを作り直した。理由は単純だ。負けたままで終われるほど、俺は大人じゃない。そして、勝つ側に回りたかった。 新しいガチャで引いたのは★4、明末の女将軍・秦良玉。AIのはずの彼女は、誇り高く、強く、時に脆かった。  あれはAIだ。俺はそう自分に言い聞かせ続けた。

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Chapter 1

1話 HISTORIA ZERO

 俺は画面に映し出される光景を見て呆然とした。

「や......やめてくれ......」

 自分の編成した部隊が成す術なく蹂躙される。そしてレア度★3の女性キャラ、アリアが、敵キャラに犯されている。その様子を指を咥えて見ているしかなかった。敗者に対する制裁であった。

 ◆

 歴史上の人物を仲間と出来る。キャラはAI自我を持ち、自身で判断する。プレイヤーはキャラに指針を与え、強くなる環境を整え、他のプレイヤーと戦ったり、ダンジョンを攻略する。コンセプトはよくある育成&箱庭ゲームであったが、AI自我を持つという点で他のゲームと一線を画していた。そして星4以上のキャラは歴史上の人物をモデルとしており、ユニーク、つまり世界に1体しかいなかった。

 某国の大統領がこのゲームにハマり、他国への侵略戦争を止めてしまった。誰にも止められなかった戦争を止め、平和をもたらしたゲームとして俄かに脚光を浴び、全世界に広まっていった。

 18歳以上の制限はあるものの、内容的にはゲーム内での略奪行為や、何よりも性的な要素がふんだんにある過激なものであった。しかもプレイヤーは最新のVR技術により、ゲームの中に入りこみ、キャラと性的なことが出来るコンテンツがある。そこで得られる快楽は本物と同等であった。

 俺がこのゲーム『HISTORIA ZERO』を始めたのは、ゲーム攻略ガチ勢にとって必然であった。

 VRゴーグルを被ると、上空から見下ろしているような視点になった。眼下には柵で囲まれた狭い土地に、小さな屋敷があった。プレイヤーの拠点なのであろう。

 俺は本名の久我涼介という名前から、プレイヤー名をリョウとした。よくある名前ではあるが、ゲーム界では一目置かれる存在であり、リョウと言えば俺の事を言っていた。

 チュートリアル前に11連ガチャを引く。このガチャは★3以上のキャラが最低1体は確定である。ここで良いのを引かなければリセマラも出来るが、★4以上は世界に1体しかいないユニークなので滅多に出ることはなかった。

「★1や2ばっかりだな......」

 このゲームでは普通の事だ。ラスト2体。ガチャの演出が変わり、銀の扉が出る。

 ★3だ。

 アリアという女性キャラであった。西洋の女騎士である。このような人物は歴史上いたかもしれないし、いないかもしれない。このゲームでは星3の育成が序盤の鍵であった。

「綺麗な顔立ちだな。育成しがいがある」

 最後の1体。

 既に★3が出ていたので期待していなかった。だが、扉が金に変わる。

「おっ!これは!」

 俺はケツが浮いた。金の扉は星4以上確定だ。扉がやたら勿体ぶってゆっくりと開く。俺は胸が高鳴った。

「きたー!これは運がいいぞ!」

 ★5。最高レア度であった。チュートリアルガチャでは天文学的な確率だ。

 呂布奉先

 三国志最強の、いや人類最強クラスの武人が来た。俺は小躍りして喜んだ。ゲーム内ワールドに★5出現の通知が流れる。

 ワールドチャットが一気に盛り上がった。

「呂布!羨ましいー!」

「1億ゴールドで譲ってくれ!」

 俺はあまりの喜びに思わず、こう書き込んでしまった。

「チュートリアルで★5引くなんて奇跡!」

 その途端ワールドチャットは静かになった。俺はしまったと思った。

「おい。本当に初心者だぞ......」

「初心者丸出しだな。座標を晒してやがる」

 俺は何の事かと思った。チャット欄からプレイヤープロフィールを見る。誰もが座標は隠されていた。俺の方はしっかり表示されていた。

「知っているか。座標を出すのはPvP歓迎ということなんだぞ」

 だが、時すでに遅し。

 俺の拠点は、軍勢に囲まれていた。

「初心者狩りか......」

 このゲームには初心者のPvP免除などない。レア度の高いキャラを引いた初心者は狩られる運命にある。

 俺から呂布を奪おうとするプレイヤーたち同士で戦争が始まった。俺は包囲されており逃げることが出来なかった。

 やがて誰かが、呂布を奪う権利をかけてオークションしようと呼びかけた。その呼びかけに応じて、停戦となる。

「1億!」

「2億!」

 俺の目の前でどんどん値段が釣り上がっていく。

「赤兎馬を与える!」

 誰かが叫んだ。場が静まりかえる。

 呂布がニタァと笑った。

「おい!まさか裏切る気では!?」

 このゲームのキャラはAI自我を持っている。

「お前のような雑魚には用はない」

 呂布は空を見上げ俺に言い放った。そして瞬く間に、手に持つ奉天画戟で俺のキャラたちを刺殺していった。残るのはアリアだけとなった。

「おい!やめろ!お前は俺が引いたんだぞ!」

 呂布はアリアの鎧を粉々に打ち砕いた。金属の破片が飛び散り、白い肌が露わになる。恐怖でアリアは尻もちをつき、ガクガクと震えながら後ずさろうとした。

「いや……やめて……お願い……」

 だが呂布は嘲るように笑い、巨大な手でアリアの細い腕を掴み、地面に押し倒した。彼女の豊満な乳房が露わになり、ピンク色の乳首が恐怖で硬く尖っていた。

「お前のような上等な雌騎士は、久しぶりだ」

 呂布はアリアの両脚を乱暴に広げ、彼女の秘部を無遠慮に晒した。薄い金色の陰毛の下に、未だ誰にも触れられたことのない可憐な花弁が、恐怖に震えながらわずかに開いていた。

「離せ! この獣! 一思いに殺せ!」

 アリアが必死に叫ぶが、呂布は構わず彼女の引き裂かれたパンティを丸めて口に押し込んだ。

「うるさい。これでも咥えていろ」

「ふごっ! んっ……! ふっ……!」

 口を塞がれ、悲鳴はくぐもった呻きに変わる。呂布は自身の腰布を乱暴に引き下ろし、すでに完全に勃起した巨大な肉棒を露出させた。それは太く、血管が浮き上がり、先端からは透明な液が糸を引いていた。

 アリアの目が見開かれる。あまりの大きさに、恐怖で体が硬直した。

 呂布はアリアの腰を掴み、狙いを定めると、容赦なく一気に腰を突き入れた。

「んんんっ────!!」

 処女の狭い秘裂が、無理やり引き裂かれるような痛みがアリアを襲う。一筋の鮮血が、肉棒と秘唇の隙間から溢れ、太ももを伝って地面に滴り落ちた。

 呂布は低く唸りながら、腰を激しく前後させ始めた。ずちゅっ、ずちゅっ、と湿った肉が擦れ合う淫らな音が響く。アリアの膣内は痛みと異物感で痙攣し、呂布の太い肉棒をきつく締め付けていた。

「ふふん……雑魚のくせに、締まりは上々だぞ」

 呂布は嘲笑いながら、さらに深く突き上げた。肉棒の先端がアリアの子宮口を叩き、彼女の腹がわずかに膨らむほどだった。痛みでアリアは白目を剥き、口から泡を吹きながら、くぐもった悲鳴を上げ続ける。

「ふごっ! ふっ! ふぁーっ! ……ひっ……!」

 呂布の動きは容赦ない。激しく、深く、獣のように腰を振り、処女を蹂躙していく。豊かな乳房が激しいピストン運動に合わせて激しく揺れ、汗と涙で濡れた白い肌が艶やかに光っていた。

 集まったプレイヤーたちは興奮した歓声を上げ、目を輝かせてこの残虐で淫らな光景を見守っていた。

 呂布は長く激しいピストンを続け、アリアの膣内を何度も掻き回した後、

「くっ……!」

 低く唸りながら、熱い精液を大量にアリアの子宮奥深くへ注ぎ込んだ。射精の勢いは凄まじく、彼女の腹が少し膨らむほどだった。

 呂布は満足げに息を吐き、肉棒を引き抜くと、まだ痙攣しているアリアの秘部から、白濁の混じった鮮血がどろりと溢れ出した。

「ふふん。お前はもう用済みだ」

 呂布はアリアの中に出すと、無慈悲にも首を落とした。

 俺のキャラは全滅した。プレイヤーたちが解散する。

 俺は震える手でログアウトし、アカウントを消去した。

 ◆

 ゴーグルを外した。

 天井が見えた。自分の部屋だ。現実だ。だが、目を閉じると映像が戻ってくる。

 アリアの白目。泡。一筋の血。

 俺は深呼吸した。怒りがあった。屈辱もあった。自分の判断ミスへの後悔もあった。チャットで自慢さえしなければ、あいつらは来なかった。

 だが、それだけではなかった。

 正直に言えば、目が離せなかった。画面の向こうで起きていることが、どうしても現実のように見えた。アリアの恐怖が、痛みが、本物に見えた。だからこそ悔しかった。だからこそ、怒りが収まらなかった。

 あれはAIだ。俺はそう自分に言い聞かせた。

 翌朝、俺はアカウントを新規作成した。

 理由は単純だった。

 負けたままで終われるほど、俺は大人ではなかった。

 そして、もう一つ。

 勝つ側に回りたかった。

 あの歓声を上げていたプレイヤーたちの側に。アリアに何をするか選べる側に。画面を見ているだけではなく、介入できる側に。

 それがこのゲームの本質だと、俺は初日で理解した。

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2話 再起動
 ネットは正直だ。 攻略掲示板を開いた瞬間、スレッドが目に飛び込んできた。『チュートリアルで星5引いて即死したプレイヤーwww』 レス数、847。 俺はスクロールした。晒し画像、コラ画像、煽りコメント。ワールドチャットのログが貼り付けられていた。「チュートリアルで星5引くなんて奇跡!」という俺の書き込みと、その直後の沈黙。そして包囲。 胃の底が冷えた。同時に、何かに火がついた。 別のスレッドも立っていた。『呂布を手にしたトウタクとかいうプレイヤー、もう勢力ランク9位まで上げてる件』 呂布を奪ったプレイヤーがトウタクと改名し、勢力を広げていた。初日でランクTOP10。呂布の戦闘力をそのまま蹂躙に使っているのだろう。 俺はパソコンを閉じた。 VRゴーグルを手に取った。 やることは決まっていた。 ◆ 新アカウント名、リョウ。 前と同じ名前だ。隠すつもりはない。どうせバレる。それより今は目立たないことが先だ。 このゲームの仕様で最も重要なことを、俺は一話で学んでいた。 ワールドチャットで発言した瞬間、座標が割れる。 前回の失敗はそこだった。呂布を引いた興奮で書き込んだ。それだけで包囲された。今回はワールドチャットを封印する。情報収集はROMのみ。発言はしない。存在を消す。 VRゴーグルを被ると、見慣れた俯瞰視点が広がった。 柵に囲まれた狭い土地。小さな屋敷。レベル1の拠点だ。 今度はチュートリアルをきちんとこなす。 ◆ ガイドに従い、11連ガチャを引いた。 扉が順番に開いていく。 ★1。★1。★2。★1。★2。★1。★1。★2。「まあ、こんなものだ」 このゲームでは普通だ。前回と同じだ。前回と違うのは、俺が焦っていないことだ。 ラスト3体。 銀の扉。★3だ。 レイナ。西洋風の軽鎧を纏った女剣士だった。赤みがかった茶髪が短く切りそろえられ、首元が覗いている。整った顔立ちに感情がそのまま出る表情。胸は大きめで腰は細く、動きやすさを重視した鎧越しでもそのラインが分かった。野性的で親しみやすい美しさがある。「悪くない」 ラスト2体。 扉が開く。★1。 最後の1体。 扉の色が変わった。 金だ。「……っ」 胸が跳ねた。だが今回は声に出さなかった。ワールドチャットにも書かない。ただ静かに画面を見つめた。 扉がゆ
last updateLast Updated : 2026-07-01
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3話 風呂と自慰
 仕事中、スマホが気になって仕方がなかった。 このゲームはログアウト中も世界が動いている。他のプレイヤーに攻撃される可能性がある。攻撃を受ければ通知が来る仕様だ。 会議中もスマホをズボンのポケットに入れたまま、振動しないかと気にし続けた。昼休みにトイレに駆け込んでスマホを確認した。通知なし。午後の業務中も同じだった。 通知は来なかった。 だが、気が気でなかった。 今の俺の拠点は弱い。防衛戦力も薄い。目立たないようにしているとはいえ、座標が割れれば終わりだ。スマホでもログインして指示を出すことは出来るが、機能は制限される。本格的な対応はVRゴーグルでないと難しい。 定時になった瞬間、俺は席を立った。◆ 帰宅してすぐにゴーグルを被った。 拠点の状況を確認して、俺は眉をひそめた。 士気がダダ下がりだった。 士気数値が赤く点滅している。キャラたちの動きが鈍い。雑兵たちは広場の隅にぼんやりと座り込み、秦良玉は拠点の壁際に背を預けて腕を組んでいた。レイナだけがいらいらと広場を歩き回っていた。「何があった」 俺は全体に向けて声をかけた。 誰も答えなかった。「食糧は足りているはずだ。何が不満だ」 しばらく沈黙が続いた。 レイナが足を止めた。振り返り、俺の視点カメラを真っ直ぐに見た。「風呂だ」「風呂?」「もう何日も入っていない」 レイナは吐き捨てるように言った。「我慢の限界だ。戦うのはいい。飯が質素なのも我慢する。だが風呂だけは譲れん」 俺は少し考えた。確かに拠点に風呂はなかった。チュートリアルで食糧や武器の説明はあったが、生活環境への言及はなかった。盲点だった。「……気づかなかった。すまない」 レイナは少し意外そうな顔をした。謝られるとは思っていなかったのだろう。「拠点に風呂を作る。男女別で」◆ 資材を使い、拠点の隅に浴場を建設した。男湯と女湯を仕切りで分けた簡素なものだったが、湯が張られると湯気が立ち上った。 レイナが真っ先に駆け込んだ。「おおっ!」 しばらくして、はしゃいだ声が聞こえてきた。「広いぞ!思ったより全然広い!」 小鈴も続いて入った。こちらも嬉しそうな声が漏れてきた。雑兵たちも順番に入っていく。広場の空気が少し柔らかくなった。 士気の数値が少しずつ回復していくのが分かった。◆ 秦良玉は動かなかっ
last updateLast Updated : 2026-07-02
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4話 塔の怪物
 新しいダンジョンは塔の形をしていた。 入口に立つと、上へ向かって果てしなく続く螺旋の構造が俯瞰視点に映った。攻略情報によれば5階ごとにボスが出現する仕様だという。「全員、行くぞ」 俺は11人を編成し、塔に送り込んだ。◆ 1階は問題なかった。 雑魚モンスターが数体。秦良玉が無言で指を動かし、陣形を組んだ。雑兵たちも少しずつ動きを覚えてきていた。前回のダンジョンとは違う。指示に従う者が増えていた。 2階、3階と順調に進んだ。 秦良玉を中心に、連携が形になってきていた。レイナはまだ単独行動が多いが、秦良玉の死角カバーには慣れてきた様子だった。言葉は交わさない。それでも背中を任せる感覚が生まれ始めていた。 4階のボスは大型の甲殻モンスターだった。 秦良玉が素早く指示を出し、雑兵たちが四方から挟み込んだ。レイナが正面から切り込み、秦良玉の白杆槍が側面を突いた。 綺麗に決まった。「悪くない」 俺は思わず口に出した。◆ 5階の扉が開いた。 最初に気づいたのは臭いだった。 次に、床が濡れていた。 そして、暗闇の奥で何かが動いた。 巨大な影が広がった。タコのような形をしていた。だが足が何本あるのか分からない。無数の触手が床を這い、天井に張り付き、壁をつたっていた。中央に大きな眼球が一つ。それがゆっくりと、こちらを向いた。 雑兵たちが悲鳴を上げた。 誰も動けなかった。 秦良玉でさえ、一瞬足が止まった。「な……なんだ、あれは」 レイナの声が震えていた。普段の直情的な口調がなかった。 怪物の触手が床を叩いた。地響きがした。 雑兵が一人、逃げ出した。触手が追いついた。 悲鳴が上がった。 次の瞬間には、動かなくなっていた。 また一人。また一人。 三人の雑兵が瞬く間に殺された。「退け!」 秦良玉が叫んだ。 全員が踵を返した。出口へ向かって走った。 雑兵たちが次々と扉をくぐった。秦良玉が最後尾で全員の退路を確保しようとした。 レイナが転んだ。 足が床の粘液で滑った。立ち上がろうとした瞬間、触手が足首を掴んだ。「っ……! 離せ……!」 引きずられた。「助けて……! 誰か……!」 レイナの声が塔の中に響いた。 秦良玉が振り返った。白杆槍を構え、踏み出そうとした。「待て」 俺は言った。 秦良玉の足が止まった。「
last updateLast Updated : 2026-07-02
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5話 犠牲と強化
 拠点に戻った翌朝、広場が騒がしかった。  雑兵たちが集まり、口々に何かを叫んでいた。言葉がバラバラだった。時代も地域も違う者たちが、それでも共通の感情で繋がっていた。 怒りだった。 「なぜこんな目に遭わなければならない」 「仲間が死んだ。あの化け物に殺された」 「元の世界に戻せ。俺たちを解放しろ」 俺は黙って聞いていた。  AIの設定にしては、随分とリアルな訴えだと思った。感情パラメータが高い設定なのだろう。よく出来ている。 秦良玉は雑兵たちから少し離れた場所に立っていた。騒ぎを制しようとはしなかった。ただ俺の視点カメラを見ていた。「一つ聞かせろ」  静かな声だった。雑兵たちの怒声の中でも、その声だけが耳に届いた。「なぜ戦わなければならない」  広場が少し静かになった。 俺は少し考えてから答えた。 「戦わなければ、お前たちは死ぬ」 「……理由になっていない」 「このゲームには他のプレイヤーがいる。強い者が弱い者の拠点を攻める。俺の最初のアカウントは初日に潰された」 秦良玉は眉をわずかに動かした。 「誰にやられた」 「呂布だ」 広場が静まりかえった。 秦良玉の目が変わった。 「……呂布奉先か」 「知っているか」 「名前だけは」 秦良玉は少し沈黙した。三国志の時代と明末では数百年の隔たりがある。それでも呂布という名は中華最強の男として伝わっているのだろう。「そのような者がこの世界にいるのか」 「いる。今は別のプレイヤーの手駒になっている。そのプレイヤーはランクTOP10だ」  秦良玉は何も言わなかった。ただ、視線が少し変わった。 雑兵たちはまだ騒いでいた。 「戻せ」「解放しろ」「理不尽だ」  俺は静かに決めた。◆  雑兵たちを訓練場に呼んだ。  一人ずつ、順番に。  最初の一人が消えた瞬間、秦良玉の顔が変わった。 「……何をした」 「強化素材にした」 秦良玉は俺を見た。長い沈黙だった。 「人を、素材に」 「AIだ」 「……」  秦良玉は何も言わなかった。だが目が語っていた。  小鈴は広場の隅で膝を抱えていた。顔を伏せていた。 俺は続けた。一人、また一人。  秦良玉のレベルが上がった。数値が跳ね上がった。白杆槍の攻撃力が
last updateLast Updated : 2026-07-02
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6話 奪還
 塔の入口に戻った。  5階を制覇するまでは1階からやり直しだ。ゲームの仕様だ。だが前回とは違った。 秦良玉が違った。  1階、2階、3階。雑魚モンスターを薙ぎ払うように進んだ。白杆槍の一振りが以前とは比べものにならない。強化された数値が、動きのひとつひとつに出ていた。 小鈴は後方で目を凝らしながらついていった。 「弱点、見えてますか」 「見えている。今のところ問題ない」  4階のボスも時間をかけずに倒した。  秦良玉は無駄口を叩かなかった。ただ前に進んだ。 5階の扉の前に立った。  秦良玉が扉に手をかけた。 「開けるぞ」「待て」  俺は言った。 「小鈴、先に看破しろ。扉越しでも見えるか」  小鈴は扉に近づき、目を細めた。 「……見えます。光っている場所が」 「どこだ」 「眼球の、少し下。中心より左です」 俺は秦良玉に伝えた。 「眼球の左下だ」  秦良玉は頷いた。白杆槍を構えた。 「開ける」◆  扉が開いた瞬間、臭いが来た。  前回と同じ臭い。粘液と暗闇の臭い。  だが今回、秦良玉の足は止まらなかった。  レイナはいた。 天井近くまで触手に吊り上げられ、虚な目で宙を見ていた。涎が顎から垂れていた。鎧はほとんど残っていなかった。秘裂からはどろりとした粘液が溢れ、床に滴り落ちていた。 秦良玉の目が変わった。 「……っ」  踏み出そうとした。「待て」  俺は言った。  秦良玉の足が止まった。拳が震えていた。「小鈴、弱点の位置を今一度確認しろ」 「……眼球の左下、変わっていません」 「秦良玉、聞こえたか」 「聞こえた」 声が低かった。  怪物の眼球がこちらを向いた。触手が床を叩いた。  秦良玉は動いた。◆  戦いは互角だった。  触手が何本も襲いかかる。秦良玉は槍で弾き、躱し、前に進んだ。一本が足に絡みついた。構わず引きずりながら前に出た。 小鈴が叫んだ。 「今です、弱点が開いています」  秦良玉の白杆槍が一直線に伸びた。  眼球の左下、その一点に。  怪物が鳴いた。聞いたことのない音だった。  触手が一斉に痙攣した。 秦良玉は止まらなかった。同じ場所をもう一度、深く突いた。  怪物が沈んだ。  触手が床に落ちた。  レイナが落ちた。  秦良玉が走り、受け止めた。
last updateLast Updated : 2026-07-02
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7話 達人と廃墟
 小鈴を外に出すことにした。  拠点の外は危険だ。偵察中に死ぬリスクがある。だが情報なしに動くのはもっと危険だ。 「小鈴、行けるか」  小鈴は少し考えてから頷いた。 「……行きます」 「無理はするな。危険を感じたらすぐ戻れ」  小鈴は頷き、柵の外に出た。その小さな背中が荒野に消えていくのを、俺は黙って見ていた。◆  このゲームで他のプレイヤーの座標を知る方法は三つだ。  ワールドチャットで発言する。同盟に入り同盟員に開示される。そして偵察だ。  俺の読みでは、プレイヤーの拠点は同じレベル帯で同じエリアに固まっているはずだ。ゲームの設計として、いきなり格上と隣接させることはしないだろう。一応の配慮はある。 その中でも狙い目がある。  早期にプレイを諦め、放置している拠点だ。  このゲームの仕様は鬼畜だ。初日に袋叩きにされ、アカウントを消す者がいる。俺がそうだったように。だが消さずにそのまま放置している者もいるはずだ。ログインしなくなった拠点は、戦力も補給も止まる。そういった場所を狙う。  小鈴が戻ってきたのは、しばらくしてからだった。「報告します」 「聞かせろ」 「拠点の周囲に、動きのない場所が四箇所あります。柵が壊れているところもありました」  俺の読み通りだった。 「一番近いところに行く」◆  秦良玉に攻撃を指示した。 「どんなキャラがいるか分からない。気をつけろ」 「承知した」 「秦良玉を失えば詰む。無理なら引け」  秦良玉は少し俺を見た。 「……貴様にしては、珍しいことを言う」 「事実だ」 「分かった」  秦良玉が拠点を出た。  俺は画面を見ながら、静かに思った。  もし秦良玉を失ったら、またアカウントを削除してやり直せばいい。何度でも。それがゲームだ。  だがその考えが、なぜか居心地悪かった。◆  目標の拠点は廃墟同然だった。  柵は半分崩れていた。畑は枯れていた。屋敷の窓は割れていた。  秦良玉が扉を開けた。  中に人影があった。  10人ほどの★1キャラがうずくまっていた。皆、虚な目をしていた。食糧が尽きかけているのだろう。気力がなかった。 「ハズレか」  俺は思った。  その時、奥から足音がした。  男が出てきた。  長身だった。金色の髪。癖のある口元。腰に細身の剣
last updateLast Updated : 2026-07-02
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8話 克服 
 ダルダニヤンとレイナを5階に送り込んだ。  二人とも4階までの周回でレベルが上がっていた。ダルダニヤンは文句を言いながらも着実に強くなっていた。レイナは無言で戦い続けていた。 5階の扉の前で、レイナの足が止まった。 「……入れるか」  俺は聞いた。  レイナは扉を見たまま答えなかった。  ダルダニヤンがレイナの隣に立った。 「俺が先に入る」  レイナは横を見た。 「……一人で入れる」 「そうは見えないがな」  レイナは黙った。  しばらくして、扉を開けた。◆  5階に入った瞬間、レイナの体が強張った。  臭いだ。あの臭いが残っていた。  怪物は前回の戦闘で倒されていた。だが別個体が湧いていた。前回より一回り小さかった。  レイナは剣を抜いた。手が震えていた。 「レイナ」  ダルダニヤンが呼んだ。 「俺から離れるな」  レイナは頷かなかった。だが離れなかった。  怪物が動いた。  触手が伸びた。  レイナの体が固まった。  ダルダニヤンの剣が触手を切り落とした。 「前を見ろ」  低い声だった。  レイナは前を見た。  剣を握り直した。  踏み出した。◆  戦いは長かった。  レイナは何度も足が止まりかけた。触手が近づくたびに体が強張った。その度にダルダニヤンがカバーした。無言で。当然のように。  やがてレイナの剣が怪物の眼球を貫いた。  怪物が沈んだ。  レイナはしばらく動かなかった。荒い息をついていた。  体の震えが、少しずつ収まっていった。 「……倒した」  呟くような声だった。 「倒した」  もう一度言った。今度は少し違う声だった。  ダルダニヤンが隣に立った。 「やるじゃないか」 「うるさい」  レイナは言った。だが口元が緩んでいた。  ダルダニヤンが笑った。  レイナも笑った。  二人は並んで立っていた。◆  しばらくして、二人の様子が変わった。  ダルダニヤンがレイナの肩に手を置いた。レイナは払わなかった。  俺は視点を動かした。  見ていいものかどうか迷った。  だが目が離せなかった。◆  怪物が倒れた直後、二人は荒い息を吐きながらその場に
last updateLast Updated : 2026-07-02
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9話 偵察と侵攻 
 小鈴を偵察に出して三日が経っていた。 いつもは1日で戻る。 四日目の朝になっても戻らなかった。 俺は嫌な予感がした。◆ その頃、小鈴は捕まっていた。小鈴の目の前には★4の弥助がいる。織田信長に仕えた黒人奴隷だ。 拠点の地下に連れ込まれ、鎖で壁に繋がれていた。 弥助は小鈴を見下ろしていた。長身の体が天井に届きそうなほどだった。黒い肌に浮かぶ筋肉が、松明の光に照らされていた。「小さいな」 低い声だった。日本語に近い言葉だったが、どこか違った。「どこから来た。プレイヤーは誰だ」 小鈴は答えなかった。 唇を噛んで、床を見ていた。「答えないか」 弥助は膝をついた。小鈴の顎を掴み、顔を上げさせた。「俺はずっと奴隷だった。鎖に繋がれ、言葉も通じない場所で生きてきた」 目が静かだった。怒りではなかった。もっと深いものだった。「だからここでは、俺が使役する側になる」◆ 弥助は小鈴の顎を掴んだまま、ゆっくりと立ち上がった。長身の黒い巨体が松明の光に照らされ、筋肉が艶やかに浮かび上がる。彼は腰布を乱暴に引き下ろした。そこに現れたのは、黒く太く、長大な肉棒だった。血管が浮き上がり、先端がすでに透明な液を滴らせている。あまりの大きさに、小鈴の瞳が見開かれた。「……いや……そんなの……入らない……」 小鈴は鎖に繋がれたまま必死に身をよじった。だが弥助は彼女の短いスカートを一気に引き裂き、細い脚を大きく広げさせた。まだ誰にも触れられたことのない秘部が、無防備に晒される。 弥助は肉棒の先端を彼女の窄まった入り口に押し当て、ゆっくりと腰を進めた。「んっ……! あ……っ……! 痛い……! 痛いよぉ……!」 処女の狭い膣口が、黒い巨根に無理やり押し広げられる。鮮血が一筋、太ももを伝って滴り落ちた。小鈴は鎖をガチャガチャ鳴らしながら、激痛に顔を歪めた。涙が溢れ、唇を血が出るほど噛み締める。 弥助は構わずさらに腰を沈め、長大な肉棒を根元まで一気に埋め込んだ。「ひゃあぁっ……! 入ってる……! 奥まで……裂ける……!」 小鈴の小さな体が、黒い巨体に貫かれたままびくびくと痙攣した。弥助は低く笑い、容赦なく激しいピストンを始めた。ずんっ、ずんっ、と深いストロークで子宮口を何度も叩く。 最初はただ痛みだけだった。だが、何度も突かれるうちに、痛みの中に熱い疼
last updateLast Updated : 2026-07-02
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10話 新たなエリアへ
 拠点レベルが5になった。  祝う気にはなれなかった。  レベルアップした瞬間、次のレベルに必要な経験値と物資の量が表示された。俺は画面を見て、少し黙った。  桁が違った。 「……そういうことか」  ここまでがチュートリアルだったということだ。レベル1から4までは助走に過ぎなかった。本番はここからだった。◆  塔の6階に挑んだ。  入った瞬間に分かった。空気が違う。モンスターの密度が違う。5階までとは別のゲームだった。  秦良玉を先頭に全員で押し込もうとした。だが敵の数が多すぎた。正面から押し返された。 「退け」  秦良玉が即座に判断した。  全員が引いた。  扉の前で作戦を立て直した。 「一つのパーティでは無理だ」  秦良玉が言った。 「二手に分けて同時に攻める必要がある」 「分かった」  俺は編成を考えた。秦良玉・小鈴の第一パーティ。レイナ・ダルダニヤンの第二パーティ。二つを同時に動かす。  だが今の人数では薄い。戦力がまだ足りなかった。  ここまでの道のりが、ほんの序盤に過ぎなかったということを、俺は改めて思い知らされた。◆  レベル5になると同時に、エリアチャットが解放された。  ワールドチャットより狭い範囲、同じエリア内のプレイヤーだけが見られるチャットだ。ワールド同様、発言すれば座標が開示される。  チャットを開いた。  静かだった。  流れているのは同盟への勧誘ばかりだった。しかも明らかにサブ垢からの勧誘が多い。本拠地を特定されないようにしながら勧誘している。初心者エリアだけあって、みんな慎重だった。  俺はROMのまま閉じた。◆  広場で、秦良玉がダルダニヤンとレイナを見ていた。  二人は壁際に並んで座り、小声で話していた。レイナが何か言い、ダルダニヤンが笑った。レイナが肘で突いた。ダルダニヤンがまた笑った。 秦良玉はそれを少し離れた場所から眺めていた。  表情がいつもと違った。  寂しそうだった。  一瞬だけ。だがはっきりと、そう見えた。  俺は声をかけた。 「秦良玉」  秦良玉が振り返った。いつもの無表情に戻っていた。 「何だ」 「拠点レベルが10になれば、俺はそちらの世界に行ける。お前を抱くことが出来るぞ」  秦良玉の動きが止まった。  次の瞬間、顔が赤くなった
last updateLast Updated : 2026-07-02
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