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第14話

作者: タマタツ
絃葉は淡々と彼を見つめ、ふっと笑った。

「どうしてあなたが那乃葉の代わりに謝るの?それって、円藤さんの仕事じゃないの?」

凪杜は言葉に詰まる。

「それは......」

「絃葉さん、ごめんなさい......私の教育が行き届いていなくて......」

野々花は目を赤くして嗚咽しながら言った。

「怒るなら私に......那乃葉はまだ子どもだから......」

「わかった」

――じゃあ、遠慮なく。

絃葉は突然、玄関に飾られていた花瓶を掴み、そのまま投げつけた。

バンッ!

鈍い音とともに、花瓶は野々花の額に直撃する。

もったいない。

あれは高値で買った上等な一品だったのに。

野々花は悲鳴を上げ、そのまま床へと激しく倒れ込んだ。

その瞬間――

凪杜はほとんど反射的に、絃葉を強く突き飛ばした。

「絃葉、何をするんだ?!」

彼はすぐさま野々花のもとへ駆け寄り、血が溢れる額を押さえる。

顔には青筋が浮かび、明らかに動揺していた。

「救急車だ!早く呼べ!」

「澤木社長......痛い......頭が、くらくらする......」

野々花はさらに激しく泣き出す。

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