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第4話

Author: 金運アップ
翌日の午後、スマホが鳴った。

私は何度か深呼吸をしてから、足の指で画面をなぞり、電話に出た。

画面に映ったのは父・雨宮源一(あめみや げんいち)の顔だった。

背景は簡素な作業小屋で、空はどんよりと曇っている。

父はずいぶん痩せて見えた。肌も前より黒くなっていた。

「遥ちゃん、ちゃんとご飯は食べてるか?

最近はどうだ?腕は……まだ痛むか?」

私は無理やり笑顔を作り、できるだけ明るい声を出した。

「うん、食べてるよ。大丈夫。

お父さん、痩せたね。黒くもなった」

父は手を振った。

「俺は平気だ。まだまだ丈夫だぞ。

こっちの工事ももうすぐ終わる。金が入ったら、帰って一番いい理学療法士を探してやるからな」

その時、画面の外から大きな声で父の名前を呼ぶ声がした。仕事に戻るよう急かしているらしい。

「お父さん、早く行って。私は本当に大丈夫だから。

外では体に気をつけて。病気しないで、ちゃんと食べて、暖かくして……」

取りとめもなく話す私に、父は小さく笑った。

「うん。じゃあ行ってくる。家では、お母さんの言うことを聞くんだぞ」

通話を切り、私は膝でそっと頬をこすった。

濡れていた。

家の中はしんと静まり返っている。

母と兄は朝早くから病院へ行っていた。

リビングの食卓には、私のために用意された食事が置かれていた。

私は席に着き、一口ずつ、ゆっくりと食べた。

一粒一粒の米も、一切れ一切れの野菜も、大切に噛みしめて、すべて食べ切った。

それから部屋に戻り、足でクローゼットの扉を開ける。

一番奥に淡い水色のワンピースが掛かっていた。胸元には繊細な刺繍が施されている。

――兄が初めて給料をもらった時、私に買ってくれたものだ。

「遥ちゃんが着たら、きっとお姫様みたいだ」そう言っていた。

それはもうずいぶん昔のことだった。

私はいつもよりずっと時間をかけて、足と歯を使い、不器用にそれを身に着けた。

背中のファスナーには手が届かず、そのまま開いたままだった。

鏡の前に座り、映る自分を見つめる。

ファスナーが閉まっていないせいで、ワンピースは体に合わず、だらりと垂れ下がっている。袖も空っぽのまま揺れていた。

ふと、母の声が聞きたくなった。

スマホを取り、足で母の番号を押す。

長く呼び出し音が鳴り続けたが出ない。

もう一度かけても同じだった。

今度は兄にかけた。

こちらはすぐに切られた。

数秒後、メッセージが届く。たった三文字。

【今、無理】

私はその文字を、しばらくの間、じっと見つめていた。

そして、返信を打った。

【ごめんなさい】

一番柔らかいカジュアルシューズを履き、私は家を出た。

団地の一番奥にひっそりと建つ棟がある。

エレベーターは使わず、階段を上っていった。

塀に沿って建っており、下には普段ほとんど人の通らない緑地帯が広がっている。枯れかけた低木がまばらに植えられていた。

十八階――最上階まで登った。

屋上はいつもと変わらず風が強かった。

私は縁まで歩き、腰を下ろす。足を宙に投げ出す。

――これなら、誰かに当たることはない。

ワンピースのポケットから鎮痛剤を一粒取り出し、歯でアルミ包装を破って飲み込んだ。

痛いのが怖かった。

一度で死ねなかったら、それはあまりにもみっともない。

そして、静かに前へ身を傾けた。

下から吹き上げる風が激しく体を打つ。

耳の中はただ風の唸る音で満たされていた。

……

母と兄が帰ってきたのは夕方だった。

車が団地に差しかかった時、遠くに黒山のような人だかりが見えた。

二人の胸に不吉な予感が走る。

母は車のドアを押し開けた瞬間、足がもつれ、膝をつきそうになった。

兄が支え、二人はよろめきながら走り出す。

必死に人の群れをかき分け、最前列へと押し進んだ。

片付けられた空き地の中央に、汚れたビニールシートが一枚、かけられている。

その端から、淡い水色の布切れと黒い髪の一房が覗いていた。

母は正気を失ったように周囲の制止を振り払い、そのビニールシートを勢いよくはねのけた。
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