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第54話

Author: おミカン
ダークスーツに身を包んだその男は、冷厳な顔立ちと凍てつくような眼差しをしていた。全身から放たれる圧倒的な威圧感に、誰もが息を呑む。

彼の登場によって、会場は瞬く間にどよめきに包まれた。

この募金パーティーに集まっているのは、G大学出身の選りすぐりのエリートたちだ。各界で功績を上げている実力者ばかりである。

だが、裕也に比肩する者は一人としていない。

「藤原グループの社長、藤原裕也だ。藤原家の真の当主だぞ」誰かが感嘆の声を漏らした。

つい先ほどまでちやほやされていた和也が、一瞬にして滑稽なピエロのように霞んでしまう。

藤原社長といえば、昔も今もただ一人。

藤原裕也をおいて他にいないのだ。

徹が自ら出迎えに行くと、裕也の表情がわずかに和らいだ。今日の一件は自分が直接始末をつける、と彼は告げた。

徹は頷き、承知したと答える。

誰も彼もが裕也に対して恭しい態度を取り、和也は完全に引き立て役へと追いやられていた。

和也の心は瞬時に歪み、拳を固く握りしめる。どす黒い感情が、胸の奥底で静かに鎌首をもたげた。

「まさか、彼が?」梨乃はすぐに彼と六十億の件を結びつけ、絵里の方を振
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Comments (2)
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貴代惠
本当にもっともっとコテンパンにして下さい、腹の虫が騒めいてしまいます
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jun ichi
もっとこてんぱんにのしていいよ、裕也さん 絵里も好きなの認めて甘えなよ すごく大切にしてくれてるし、すごく好いてくれてるんだから、素直にね...
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