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第16話

Author: キラキラ猫
悠斗は傍らに立ち、不満げに呟いた。

「お前のパパ、全然迎えに来ないじゃん。本当にいるのかよ?」

結衣はキョトンとして答えた。

「いるよ。パパがいなきゃ、結衣は生まれてないもん」

「それもそうか」悠斗は納得したように頷いた。

以前は結衣にパパがいないと思っていたが、それは間違いだったようだ。

おばあちゃんの言うことは当てにならない。

どこの家にもパパはいるのだ。

ただ、結衣のパパは結衣と同じで、体が弱いだけなのだろう。

湊が立ち上がって視線を上げると、ちょうど遥が園内に入ってくるところだった。

彼女の手には、エレベーターで楓が持っていた荷物が握られている。

どうやら、楓の娘のお下がりを受け取り、結衣のために持ってきたようだ。

学生時代、遥の最大の趣味は新しい服を買うことだった。

新しいワンピースを買うたびに、彼女は湊に着て見せたがった。

丈が短すぎたり、透けすぎたり、生地が薄すぎたり、露出の多すぎる服は、たいてい酷い目に遭うことになる。

湊はそういった薄い生地を引き裂く感触と、遥が恥じらいながらもそれを受け入れる表情を好んでいた。

だが今、彼女が身につけて
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