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第577話

作者: キラキラ猫
二人は遥に助けを求めるように視線を向けた。

「義姉さん、何かアドバイスしてあげて?」

遥も首を横に振った。

「私は一人としか付き合ったことないから、サンプルとしてデータ不足なのよね。いっそのこと、湊をフって、あと十人くらいと付き合ってデータを集めてみようかしら?」

真理は慌てて前言を撤回した。

「やめて!今夜、くだらない理由で、お兄ちゃんに半殺しにされるのはご免だわ!」

もし湊が、自分が蓮と凛の揉め事を遥に持ち込んだと知ったら、あの目つきだけで真理はこってり絞られるに違いない。

遥は軽く眉を上げた。

「他人がとやかく言っても無駄よ。恋愛のことは、自分で決着をつけるしかないわ」

凛も蓮も、もう立派な大人だ。

自分たちが何を求めているのか、お互いによくわかっているはずだ。

遥は真理の肩をポンと叩き、重大な任務を託すような口調で言った。

「それより、今のあなたにはもっと過酷なミッションがあるわよ」

「え?何?」

「会社に戻って残業よ」

……

夜、遥と真理は一緒に九条家の本館へ戻った。

真由美が言った。

「翔がね、潤が怪我をしたから、しばらく戻ってくるそうよ
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