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第68話

Penulis: キラキラ猫
悠斗は嬉しそうに駆け寄って「湊おじさん!」と声を上げる。

ポケットからおにぎりを一つ取り出し、名残惜しそうに湊に渡した。

「湊おじさん、これ遥お姉さんが作ったんだよ。すっごく美味しいんだ。

朝ごはんまだでしょ? あげる」

今朝、母は二人の子供のためにたくさんのおにぎりを温めた。

すべて遥の手作りだ。

具は焼き鮭、えびや大葉などを混ぜたもので、あっさりしているが旨味が詰まっている。

悠斗はこの味を初めて食べ、立て続けにいくつも食べた。

久美子は食べ過ぎてお腹を壊すのを心配し、いくつか包んで悠斗に持たせてやったのだ。

悠斗はこう思っていた。

おじさんは大人だし、僕のご飯を取ったりしないよね。

おにぎりは、幼稚園に持って行ってゆっくり食べられる、と。

ところが、湊はこちらを見やり、視線は遥に一瞬留まっただけで、悠斗の手からおにぎりを取り上げた。

二口で平らげてしまった。

食べ終えると、まだ悠斗を見ている。

「まだあるか?」

悠斗は目を丸くした。おじさん、マジで食べた!

なんで子供のご飯取るの?

悠斗が泣きそうになっているのを見て、遥が自分の分のおにぎりを湊
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