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第649話

Author: 鈴木真知子
雫の目が見開かれ、その瞳が激しく揺れた。

全身の血が凍り付いたようになり、指先から足の先まで、ぶるりと激しく震えた。

「お……お姉ちゃんも……Rhマイナスだったの……?」

「お前も、まさかと思うだろう」

蒼真は喉の奥に重い鉛が詰まるような感覚を覚えながら、低く掠れた声で言った。何とも言えない、複雑で苦い心地だった。

「瞳真もRhマイナスだ。医者から聞いたんだが、両親のどちらかがこの血液型だと、子どもに遺伝する確率は半々だそうだ。

あの子はなぜ母親の血液型を引き継がなかったんだろうと、当時はそう思っていた。こんな稀な血液型では、万が一の時に本当に危険だから、瞳真は不運な星の下に生まれたものだ、と。

昔、俺が大きな事故に遭って生死の境を彷徨った時、お前が躊躇なく駆けつけてくれて、身を削って輸血してくれなければ、どうなっていたかわからない。

だからこそ、瞳真に自分の血液型が受け継がれていると知った時には、あの子には気の毒なことをしたと、深く悔やんでいたんだ」

雫の目が、忙しなく泳いだ。心臓が胸を突き破りそうなほど激しく打っている。青ざめた額に、冷たい汗がじっとりと滲み出てき
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