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第232話

作者: 白川 露
「クリスマスプレゼントだ」

一雄は片手をポケットに突っ込んだまま、瞳に優しい笑みを浮かべた。「真帆に」

「クリスマスプレゼント……」

真帆は完全に呆然としていた。彼女は巨大なツリーを見上げ、それから目の前の一雄を見つめた。今日の一雄は何だか少しおかしい。まるで……人が変わってしまったかのようだ。

「昨夜の花火は、気に入ってくれたか?」

「まあ、悪くはなかったけれど……」

真帆は肩をすくめ、さらに何かを言おうとして、ハッと気づいた。すべての点がつながった。「まさか、あの花火ってあなたが……?でも、どうして私がバルコニーから見ていたって分かったの?」

一雄はただ淡く微笑むだけで答えず、ツリーに飾られた無数のギフトボックスを指差した。「開けてみて」

「これ、本当に開けてもいいの?」真帆は半信半疑でツリーに近づいた。てっきり飾りだと思っていたからだ。

彼女は枝から一番大きなギフトボックスをそっと取り外し、驚きで高鳴る胸を抑えながら、丁寧にリボンを解いて箱を開けた。

蓋を開けた瞬間、真帆はその中身に息を呑んだ。

紫色の宝石であしらったジュエリーのフルセットだった。とてつもな
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