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第263話

Author: 白川 露
初男は簡単に見逃すつもりはないようだった。まるで堅苦しい年配の教師みたいに、さらに説教を続けた。「真帆、悪いけど、女の子が外であんなに酔い潰れるのは本当にいいことなのか?あの男の子が俺に電話しなかったら、どうするつもりだった?」

初男の説教を聞きながら、真帆は気まずそうに彼を見た。そして小さな声で言い訳した。「でも宗介くんはまだ子どもだし……大丈夫だよ……」

あの生意気な少年は、成人してるかどうかも怪しいくらいだった。

「初男……」

真帆は目を伏せた。鼻の奥が少しツンとした。「お願いがあるの」

そう言った瞬間、一粒涙が零れ落ちた。

飲みすぎたせいか、頭痛がひどく、耐え難かった。

昔の人の言うことは間違っていない。酒で紛らわせても、結局余計につらくなる。酔っている間は忘れられた。でも目が覚めてしまえば、更に苦しい。

初男はキッチンでさっき真帆が使った器を洗っていた。水の流れる音だけが響き、彼は手を止めたまま、動かなかった。

やがて小さくため息をつき、洗い終えた器を片付けると、水を止めた。真帆に頼まれたあの件を引き受けたのが正しかったのか、自分でも分からなかった……

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