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第45話

Auteur: 小円満
正直、私も少し驚いていた。

今の時生が、私のために母を止めるなんて。

淑江は納得がいかない様子で声を荒らげた。「時生、どうして止めるの?あの女が今日出した記事で、黒澤家にどれだけの悪影響があったと思ってるの!」

時生はちらっと私を見てから、淡々と母に言った。「黒澤家は創業してから、もっと大きな波をいくつもくぐり抜けてきた。小さな記事ひとつで揺らぐわけがない」

母は呆気に取られたように息子を見つめた。「まだ彼女をかばう気なの?時生、あなたにはもう優子と心菜がいるのよ。これ以上、この女に足を引っ張られたらどうするの。優子に顔向けできるの?」

「自分のことは自分で処理する。健介に送らせるから、もう帰って」

「嫌よ!」

母の口調はますますきつくなり、鋭い声が病室に響いた。「あんな女、あなたにふさわしくないのはもちろん、黒澤家の名前まで汚そうとしてるのよ!しかも優子と張り合って!記事の矛先が誰に向いていたか、わかってるでしょ?今すぐ離婚しなさい!」

時生の声は低くなり、不機嫌さがにじんでいた。「……お母さん、もう帰ってくれ」

母は離婚以来、完全に息子に頼りきって生きていた。

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