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第46話

Author: 小円満
時生が鼻で笑い、私を見下ろした。「今になって俺の母親を年長者扱いするのか?結婚に反対されたときは、まるで聞く耳もたなかったくせに」

その言葉に胸を刺される。昔、彼を思って尽くしたすべてが、今では鋭い刃になって私を傷つけていた。

時生は手を伸ばし、私の顎を指でつまんで無理やり顔を上げさせた。「昭乃、駆け引きなんてやりすぎれば慣れて退屈になる。優子に楯突かず、心菜を傷つけなければ、この妻の座は奪わない」

彼は、自分のこの約束で私が安心して、涙ながらに感謝するとでも思っているのだろう

けれど、それはかえって私の離婚への思いをさらに強くしただけだった。

「妻」という名ばかりに何の意味がある?

まさか、一生あの別荘に閉じこめられたまま、彼と優子母娘が仲睦まじく暮らすのを指をくわえて見ていろというの?

どうせ、あと半月もすれば彼にすべてを打ち明けられる。

弁護士に集めるよう言われた証拠のことを思い出し、私はふいに声をやわらげた。

「……爪、伸びてきたんじゃない?最近切ってないでしょ」

時生は、顎を強くつかんで痛ませたと勘違いして手を放した。

実際には彼の爪はきちんと手入れされ
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