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第81話

Author: 青ノ序
エビの殻をむくのは難しくないし、10個むいたって大したことじゃない。

だけど、颯太の顔は、まるで自分がものすごく屈辱的なことをされたみたいだった。

綾は唇をきつく結んだ。笑いたいような、泣きたいような気分だった。

5匹むいたところで、健吾がエビの皿をさっと取り上げた。

「もういい」

ビアンカは健吾の真剣な表情を見て、それ以上騒ぐのをやめた。

健吾と颯太は、終わりのないビジネスの話を続けた。

結局、お店が閉まる時間まで居座って、ようやく食事は終わった。

ショッピングモールの照明は半分消えていて、スタッフが後片付けをしているだけだった。

綾は、ぽっこりと出たお腹をさすった。ちょっと食べ過ぎてしまった。

「青木社長、こちらはこれで失礼します」

地下の駐車場で、颯太は健吾と握手して別れの挨拶をした。

健吾は綾の方を見て言った。「奥さん、またね」

「またね」

綾は上の空で手を振った。健吾に「奥さん」と呼ばれるたびに、胸に棘が刺さったような痛みが走る。

「うわ、やっと聞けますよ」

車のドアを閉めるなり、颯太は好奇心で目を輝かせた。

「青木社長と、どういう関係なんで
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