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第7話

Author: あの頃の月を愛す
激しい雨が九条家の門に打ち付け、重苦しい音を立てていた。

玲司はすでに一晩中、門の外で雨に打たれ続けていた。

全身はずぶ濡れで、顎から雨水がポタポタとしたたり落ちているというのに、彼は背筋を伸ばしたまま微動だにしない。

鉄門をじっと見つめ、掠れて震える声で叫び続けていた。

「澄玲、出てきてくれ、一度でいいから会ってくれ、頼む……」

彼の叫び声は雨音をすり抜け、邸宅のリビングにまで届いていた。

私は暖炉の前に座り、蓮夜が淹れてくれたばかりの紅茶を両手で包み込んでいた。立ち上る湯気が、私の視界を曇らせる。

「目障りなら、どこか遠くへ放り出させようか」背後から私を抱きすくめながら、蓮夜が嫌悪感を滲ませて言った。

私は首を横に振り、ティーカップをテーブルに置いた。

「いいの。いくつかのツケは本人の目の前できっちり清算しなくちゃね」

私はショールを羽織り、傘をさして屋敷を出た。

重厚な鉄門がゆっくりと開いた。私の姿を捉えた玲司の目に、狂喜の色が浮かんだ。

彼はよろめきながら駆け寄ろうとしたが、ボディーガードたちによって冷酷に門の外へと阻まれた。

それでも彼は怒りもせず、
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