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第13話

Author: ポポ
飛行機が着陸態勢に入ると、舷窓から差し込む午後の日差しは強烈で、視界を白く染め上げるほどだった。

光奈子は簡素な荷物を手に、小さな離島空港を出た。途端に、湿った潮風と鼻を突く硫黄の匂いが全身に吹きつけてくる。

彼女は目を細め、ウィンドブレーカーの襟を立てた。

送迎車の窓から、景色が飛ぶように後ろへ流れていく。広大な空の下、見えるのは黒い火山岩に覆われた荒涼とした大地だ。時折、強風に耐えるようにしがみつく低木の防風林と、古びた平屋が見えるだけ。

どこまでも広がる、荒々しくも濃密な静寂。それは、東都の至る所にあったノイズのような喧騒とは、決定的に異なるものだった。

研究所は集落の外れ、山の麓にあった。潮風で塗装が剥げ落ちた塀。敷地内には灰色のコンクリートの建物が数棟、ぽつんと建っている。本部の現代的なガラス張りのビルとはあまりに鮮明な対比をなしていた。

出迎えてくれたのは総務課長の平田美登里(ひらた みどり)だった。和やかな笑顔を浮かべた、ふくよかな中年女性だ。

「古川光奈子さんですね?遠路はるばるお疲れ様です」

美登里は甲斐甲斐しく宿舎へと案内してくれた。

「本部の設備
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