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3-3 初めてのキス

ผู้เขียน: 海野雫
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2026-01-11 19:00:33

 涼介は椅子から立ち上がり、奏を抱きしめた。

 細い体が、涼介の腕の中に収まる。奏の体温が、涼介の胸に伝わってくる。シャンプーの香りが、ほのかに漂う。心臓が、うるさいほど鳴っている。自分のものなのか、奏のものなのか、もう分からなかった。

「奏さん……」

 涼介は奏の顔を見つめた。至近距離で、奏の瞳が涼介を捉えている。深い茶色の瞳に、涼介自身の姿が映り込んでいた。長い睫毛が、ゆっくりと伏せられていく。

 涼介は奏の唇に、自分の唇を重ねた。

 柔らかかった。

 奏の唇は、想像していたよりもずっと柔らかくて、温かかった。触れた瞬間、涼介の全身に電流が走った。頭の中が真っ白になり、何も考えられなくなった。

 これが、キスか。

 涼介は今まで、誰ともキスをしたことがなかった。二十八年間、ずっと。自分がゲイだと気づいてからも、誰かと唇を重ねることはなかった。怖かったのだ。自分の欲望を認めることが。誰かに触れることで、隠してきたものがすべて露わになってしまうのが。

 けれど今、奏の唇に触れて、涼介は思った。

 ――ああ、これでよかったんだ。

 最初のキスが、奏でよかった。他の誰でもない、奏だから、こんなにも幸せなのだ。

 最初は、ただ唇を重ねるだけだった。触れて、離れて、また触れる。その繰り返し。奏の唇の感触を確かめるように、何度も、何度も。

 奏の唇は、柔らかくて、少しだけ乾いていて、甘い味がした。涼介は夢中でその感触を味わった。もっと触れたい。もっと感じたい。もっと、奏を知りたい。

 キスをしながら、涼介の頭の中ではさまざまな感情が渦巻いていた。

 嬉しい。幸せだ。信じられない。こんなことが、自分に許されるのか。ずっと隠してきた。ずっと我慢してきた。本当の自分を、今、奏の前で曝け出している。

 怖い。怖いけど、止められない。

 奏の存在が、涼介の中でどんどん大きくなっていく。胸の奥が熱くて、苦しくて、それなのにもっと欲しいと思ってしまう。

 ――俺は、この人のことが好きだ。

 その

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