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第 984 話

작가: 一笠
達也は急いで部屋を出る。床に落ちている血まみれの指を見て凍りついた。

すぐ後ろからついてきた凛も、それを見て愕然としている。

美代子は顔を青白くし、震える声で言った。「こ......これは......本物?それとも、何か悪い冗談?」

達也は吐き気をこらえ、ハンカチでその指を拾い上げ、箱に戻した。

じっくり見ることはできなかったが、その指は十中八九誠也のものだろう。

あの日、電話の男が待てと言ったのは、こんな残酷な恐怖を味わわせるためだったのだ。

誠也が連中の手に落ちていることを示すと同時に、交渉などせずに、大人しく従えという脅しだろう。

あの連中からしたら、誠也なんて使い捨ての駒でしかないのだ
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